見出し画像

わたしらしさって変わっていくもの

自分にとって大切なこと。

とくに去年ごろから、わたしにとって大切なことっていったい何なのだろうと考えることが増えた。
その中で気づいたことがあれば、そのたびにnoteにも残してきた。

新しい春を迎える前に、もう一度振り返ってみようと思う。


まず、わたしがいつも持っていた考え方がある。

これは、就職するよりも前からのもので、たぶんこれからも大切にしていく考えだ。

それは、一人一人異なる価値観を柔軟に受け入れること。もし受け入れることができなくても、異なる価値観が存在するということ自体を認めるのが大切だということ。ひとつの考えに固執せず、いろんな角度から物事を見つめること。

プライベートでも仕事でも、これは忘れたくないと思っている。

けれど、去年の10月、いつからか広がったこころの中のモヤモヤが溜まりに溜まった結果、体調を崩して仕事を休むことになった。

そのとき、わたしがいつも自分の軸だと思っていたものは、ただの理想で、まだ自分のものにできていなかったことに気づいた。

今思えば、これがモヤモヤの原因のひとつだったのかもしれない。

いろんな角度で物事を考えたいと言いながら、実際はどちらかというと、周囲の人の考え方を受け入れてばかりで、それはそれで新しい刺激はあったけど、自分自身の、オリジナルな意見や感情を蔑ろにしてしまっていた部分があった。

自分の軸を守りつつ、自分がやりたいように、すべて自分で決めてきた!って思っていたけれど、ほんとうは周りからどう見られるかを基準としてしまうことが多かった。損得勘定が先立つこともたくさんあった。

生きるためには多少損得を考える必要もあるのかもしれないけど、わたしはそのせいで、たのしいこと、すきなことはたくさんあったのに、ここぞという選択をするときに、それらを二の次にしていたことがあった。
口だけで、実際はブレっブレだったってこと。

逆にそのおかげと言ってはなんだが、そこまで深い関係ではない人からわたしは、しっかりしている人というイメージがついていたとも思う。

だけど、ほんとはいつも自分に自信がなくて、人から褒められた所以外は全部ダメな部分だと思っていたし、他人からあなたはこういう人だねと言われたら、その人の前ではそういう人として無意識のうちに演技して過ごしていた。
いつも漠然と、もっとがんばらなきゃと思っていた。

これまではそれでうまくやれていた。でも無理があった。
わたしにとって、職場でしっかり者を毎日演じるのは大変だった。

それから、仕事を休んで心身を休ませつつ、これまでのことと、これからのことをたくさん考えた。

そして、自分の軸を理想としてではなく実現し、もっと自分を大切にしながら生きていくための方法をいくつか見つけた。


まず初めに、休職して気づいたこと。

人に頼ってもいい。

これまでは、みんな大変な中頑張ってるのだからもっとしっかりしなきゃと、ちょっとしたことでも誰にも相談できずにいた。

休職を機に、家族や友だちに悩みを打ち明けた。
話せばみんな聞いてくれたし、逆にわたしに悩みを打ち明けてくれることもあった。

自分から自己開示をすると、相手も自己開示をしてくれるようになるみたいなこと、大学の心理学の授業で聞いたことがあったけど、本当だった。

みんな、文句も言わずに頑張っててすごいと思ったけど、そういうことじゃなかったんだ。

こうして、少しずつ弱いところをみせられるようになってきた。
といっても、わたしが相談した相手からはよく、「○○はひとりで抱え込んでいそうで心配。」とか言われてたから、わたしの弱みはバレていたのだとは思うけど。
それでも、わたしが話すまで待っていてくれた優しさにも感謝すべきだよな。

とにかく、自分から話すことで、気持ちが楽になるだけでなく、相手の新しい面を知ることもできることが24歳にしてわかった。


ふたつめは


環境を変えてもいい。

ひとつめとも似ているけど、この世にはいろんな会社やコミュニティがあって、いろんな生き方がある。

置かれた場所で咲くぞ!
っていう雑草魂は悪いことではないけれど、足が生えているわたしたちは、臨機応変にそれを捨てることもできる。

上手くいかない理由を探して、必要以上に自分を責めてしまったり、反対に環境のせいにしてしまったりするくらいなら、その場から離れればいい。

上手くいかない時には、行動を変えること、それでもだめなら環境を変えること。
性格を根本から変えるのは、難しいししんどいけど、行動からなら少しずつ変えられる。

ひとつの環境に執着しなくていい。
場所を移すことは人間らしく、そして、勇気ある選択のひとつだということを、職場から離れてみて知った。
学校もバイトも仕事も、ほぼ皆勤賞だったわたしだ。


次に、こころが疲れきってしまったわたしは、今後できるだけのびのびと、穏やかに生きるための方法を考えた。

まずは、

ネガティブな感情を否定する必要はないけど、その世界に浸る必要もないということ。

感情は自然と湧き起こる生理現象のようなものだから、それを抑えるのはこころの健康にとってもよくない。


今のわたしは、もし感情に飲み込まれてしまっても、もがいたりせずにゆっくり深呼吸していれば、いつかまた戻ってこれることも学んだけど。

余談だけど、スキューバダイビングのライセンスを取った時に、海での遭難を想定して、ただ水面に浮かび続ける練習をした。
パニックになってジタバタしたり、しっかり呼吸をしないと簡単に溺れる。
それといっしょだなって、、伝われ、、、。



話を戻します。
悲しい、苦しい、つらい。その感情は一度受け止める。
あぁ今わたしは悲しいんだなって。

だけどそこに居続ける必要はなくて、それよりもその世界から自力で抜け出せなくなる前に、心の置きどころを自分で変えることもできるはず。

実際に、休職中は自分の機嫌をとる方法を模索した。あったかいお茶を飲んだり、部屋に花を飾ったり、キラキラのアイシャドウを塗ったり、すきな服を着たりして。


つぎに、

自分を信頼し、尊重すること。

わたしは上手くいかない時、自分の性格や能力のせいにしてしまうことが多かったけど、そもそもわたしだけはわたしの人格を否定してはいけなかった。

自信をもつ。と、自分を信頼する。
同じ意味だけど、自分を信頼する。のほうがわたしにとってはしっくりきた。だいすきな友だちを信頼するように自分を信頼する。信じて頼る。


自分を信頼するためには、自分をよく知り認めること。
他人から見た自分のイメージに振り回されない。

自分だけは、自分を否定しない。

この項の初めにも書いたことだけど、実はこれがすごく難しい。正直わたしもすぐにはできない。

だけど、少しずつでもできるようになれば、簡単にはブレない自分にいつかなれるんじゃないかと思う。



最後に、これも何度も言ってるしこれからも心の中で唱え続けようと思ってること。


わたしの人生はわたしのもの。

他人に依存した自己肯定感は簡単に失う。わたしの自己肯定感がうんざりするほど低い理由はこれだ。

人にほめられたり、認められたりして自信がつくのも、他人と関わって影響を受けるのも、とってもいいこと。

だけど、他人からの評価だけでこころを満たそうとするのは危ない。
人は変わるから、人に言われてうれしかったことは素直に受け取って、自分から自分にも言えるようになろう。


それから、自分が何にときめいて、何に傷つくか、何が大切で、必要ないものは何か。
そんな判断基準を持って、自分で決めていいことは他人に判断を任せず、自分軸で生きる。

どんな服を着てどこに行くか。どんな人と親しくするか。どんな仕事をして、どんな家に住むか。
そんなこと、自分の判断で決めていい。

まとめ

と、ここまでなんだかんだと言ってきたけれど、相手の気持ちを察してしまうのはやめられないし、だって目に入っちゃうから。デメリットだけではないから、その性格を無理になおそうとは思わない。

相手に寄り添うことも、自分が察した相手の感情がほんとはどうなのか知ることも、自分とちがう考えを認めることも、時には相手に譲ることも大事。

でも、自分の考えを言わないことも、感情を抑えすぎてしまうのもちがう。自分を表現することも大事。

今のわたしにとって必要なのは、まず自分で自分のこころを満たせるようになること。
そうやって、自分で自分のこころを満たして、そこから溢れた愛を、大切な人に注げるようになりたい。
身の回りにそんな循環ができたらうれしいな。


当たり前といえばそうだけど、自分軸で生きるというのは、一人で自己中心的に生きるということとはちがうんだということを言いたいので、あえて書いておく。


相手の価値観を柔軟に受け入れたい、自分の考え方だけに固執したくないというのを自分の軸としていたのも、一人では生きていけないということが前提だからだ。

でもそれが、単なる理想で自分のものにできていなかったのは、相手の意見を受け入れるばかりで、自分の考えをブラッシュアップすることができてなかったどころか、どれが自分の気持ちなのかわからなくなっていたからだ。

そして、他人からの影響を活かしながらも結局のところ「わたしの人生」を生きたいと思っているからだ。そこが本当のわたしの人生の軸なのかもしれない。

わたしはわたしの生活を、ちょっとした選択や行動を、わたしらしく決めていきたい。わたしを表現していきたい。

それができるようになったら、他人と関わって新しい価値観に触れることで、「わたしらしさ」は変容していくだろう。それもたのしみ。

わたしの軸を理想ではなく、ちゃんと実現するために、これからも人生をかけて、わたしらしさを探求し続けていく。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?