芍薬

最近、家の中に花がないので、花屋に行った。
梅雨入りのこの季節の花と言えば、
私は、牡丹と芍薬とカラーと梔子を思い浮かべる。
子供の頃に行ったお寺のお庭に咲き乱れていた牡丹や芍薬
六月が誕生月だから、友人がくれた十何本のカラー
傷ついて歩いてた遊歩道にむせかえるような芳香を放つ梔子
鮮明に浮かぶその情景が嗜好に影響を与えているようだ。

ということで、芍薬とカラーを購入した。

そう言えば、長谷寺(大和)に叔母と行った時、着ていたレインコートは、お庭の芍薬とおんなじ色で、保護色になってしまい、逸れたら、なかなか見つけてもらえなかった。

芍薬と言えば、映画が大好きでよく脱線する現国の先生が、美人を形容する言葉「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」の言われは、漢方の女性用の生薬の原料からきていると言っていた。

苛立ちやすい人には芍薬の根を
座りっぱなしの人は牡丹の根を
ふらふら歩く人には百合の根を
と言うことだ。
美女は大変だなあと思った。

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