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教科書が決まらない皆様に(民事訴訟法、刑事訴訟法)

滝川沙希です。
今回は訴訟法について、テキストを紹介します。

民事訴訟法

☆民事訴訟法講義案(三訂版):全384ページで民事訴訟法を解説しています。民事訴訟法の本としては、厚くはないですが、十分使用できます。正確な記述内容に対する信頼もあり、司法試験の対策本としても利用されています。
脚注があるのは好みの問題でしょう。

刑事訴訟法

☆刑事訴訟法講義案(四訂補訂版):全498ページで説明しています。手堅い記述なのですが、捜査という分野に関するボリュームが少ないのが玉に瑕。
刑事訴訟法は、おおきく捜査と公判とから成り立っていますが、そこがこう薄いと教科書としては難ありと思われています。試験では利用してよいと思っています。判例の引用もまずまずの分量で引用してくれていますし、裁判実務に乗っかった記述は代えがたいからです。

★刑事訴訟法概説 (三訂再訂版):全102ページという薄さ。まともな試験対策ん利用できるとは思えません(憲法概説に違いですが、もっと薄い)。しかし、予習直前の総まとめとしては使用できます(実力者が)。

その他

紹介がなかった商法(会社法、手形・小切手法)、行政法総論については、司法協会からの出版物がありません。
これらのうち、会社法については、出版しない方針なのか存在していないのです。商法典から会社編が分離独立してからというものの、一度も出版されていないのです。商法会社編の時代は本があったようなのですが。
行政法総論についても、存在していない。司法試験の試験科目なので、出版してほしいところですが、司法研修所が必要を感じていないのでしょうか。

いずれにしても、会社法の出版がないのは、怠慢だろうと思います。
また、民法もないですよね、2020.4.1.施行なのに。

まとめ

刑法総論、民事訴訟法については、特にお勧めですので、学部学生の方は、ぜひ大きな書店で手に取り、購入を検討してみて下さい。

できればサポートお願いします。法律学の勉強の苦痛から少しでも皆様が解放されるように活動しています! 新規六法の購入費用に充てていきます(笑)