第3章 景観における歴史的重層性(第3節)
第3節 文明開化の名残の景観1)第2期の景観 第2期は、江戸期の影響を色濃く残しながら、新時代の姿を模索した時期であり、脱亜入欧の風潮とともに、数多くの西洋建築、もしくは和洋折衷の建築物が建設された時期でもある。また、江戸自サイトは異なる機能を持った町なども形成されている。
2)景観上の特徴となる構造物の存在 日本橋川周辺には、第2季の様子を伝える特徴的な構造物が数多く存在している。旧常盤橋は、前述の常盤橋門跡とともに日本橋川の景観上の特徴の一つである(写真29:再掲)。