千里ニュータウンを歩く
千里ニュータウンを歩いた。一日かけて、2万歩くらい。
大阪府企業局が開発した日本初の大規模ニュータウン。日本三大ニュータウンの一つ(残りは多摩、高蔵寺)。最盛期は13万人もの人が住んだまち。大阪でいうと、大東市民や松原市民がまるっと入るぐらいの規模感である。
新住による開発、近隣住区論、歩車分離の緑道ネットワーク、コの字囲みと南面平行配置の団地計画。それらの思想と今、そしてこれからを考えながら歩きに歩いた。
①緑を守りつつ、もっと市民が触り、彩れるものにしていくこと
②沿道にふさわしい賑わいや都市機能を入れ、ウォーカブルにしていくこと
③寝に帰るベッドタウンから、ハプニング(出会いや発見)が生まれる「まち」へと変え、まちへの愛着や帰属を育てていくこと
まだまだ残された課題は多く、団地の建替えや地区センター、近隣センターの再開発が起きようと、小学校跡地にマンションや公共施設が建とうと依然として解決されていない。
むしろ、人口が増え、若いファミリーが高いマンションを買って住むことで、なんとなくその課題がうやむやにされている気もする。
公園にカフェができ、緑や水景の素晴らしさを発見したように、僕らは千里のほんとうの価値を、その素晴らしさを見つけ出すきっかけを探し求めているような気もする。
まだまだ千里の道も一歩から。
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