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J1第17節 vsヴィッセル神戸

最高の結果が待っていた!
今季前半戦最終節。前節、ようやく形が整い始め三連勝クリーンシートしたあとに名古屋に完敗。上位には勝てないのかと不安を抱えつつ、臨んだ今節。相手は首位を独走していたヴィッセル神戸である。イニエスタ引退と香川真司の復帰が重なり、チケットは完売、満員のサポーターが試合を見守った。
水曜日の天皇杯で結果を出した選手たちが選ばれるだろうと予想していたが、まさかの舩木、喜田がスタメン入り。2得点を決め、危機感があったと語った北野くんもサブで入った。前にはカピシャーバ、レオセアラ、クルークスがおっくんと並ぶ。
徳真や原川ではなく、喜田陽。これまでも数々アシストしてきた山中ではなく、舩木翔。たしかに陽は前への矢印が速く強い。舩木はヘディンガーの異名ももち、攻守に渡り強い印象。前の外国人3人衆含め、ボールやゲームコントロールよりも、強度で挑むような布陣だった。
ちなみに、神戸は強度の面で一番弱点だったイニエスタは不在。バルサ戦で満足したのかな。チケット完売したんだけど…。
それはさておき、見取り図が南大阪のカスカップルの格好で選手入場を先導してスベりつつ(?)、試合開始。見取り図のメンタルはちょっと心配だが、選手たちはそんなこと気にせず、集中力と強度の高い緊張感のある展開が続いた。互いに決定機も作りつつ、守備も堅く、得点がないまま前半終了。
そして、後半開始早々、ついに均衡が割られる。舩木のクロスに後ろから走り込んだクルークスが頭で合わせてゴール!何点か決めてる印象があったが、セレッソでは移籍後リーグ初得点。レオセアラがなかなか得点が取れない中(けしてレオのせいじゃないけど)、クルークスが存在感を示した。
おそらくきっとスタジアムでは、水曜日のカンパネラのエジソンをもじったクルークスのチャントで盛り上がっていただろうその1分後、あれよあれよと同点に追いつかれる。しかも蛍に。セレサポにとっては非常に気まずい相手にやられてしまった。
そして試合は振り出しに。
まだ40分ある!といいつつも、この40分、攻めるも守るも難易度が高い。ちょっとロストすると、あっという間にゴール前までボールを運んでしまう恐ろしいヴィッセルのクオリティ。なんとか後ろの4人+レオセアラやおっくんらが何とか踏ん張り、ジンヒョンの代わりに初スタメンのヤン・ハンビンが大活躍で何とか凌いだ。
選手の交代で、為田、上門、加藤、北野と前線を総入れ替えして、今度は前線からのハイプレスで何とかボール奪取を狙う。しかし、それもままならず、後ろからのフィードもなかなか前につながらない。そして90分、アディショナルタイム4分が示されたとき、ヤン・ハンビンが蹴ったボールが、PA前の中途半端な場所に届く。
この試合、何度も好プレーを見せていた神戸GK前川が前に出てきて、エリア外でボールを捌こうとしたところに、北野くんが詰める。前川が芝に足がかかったのか、不運にもロストしたところを、危機感ある男、北野くんがそのままダイレクトでシュート。遠く無人のゴールに吸い込まれた。
藤尾皇子の初ゴールを思い出す嬉しいJ1初ゴール。すぐに小菊監督のところに行って抱き合うあたり、親心ちょっとうるっときちゃった。
そして試合終了。6月の夜にピンク色に染まるスタジアム。クルークスと北野くんがチャントで踊る姿がTwitterに流れてきた。強度の高い一戦で、選手一丸となって集中して戦い、そして最後の最後に勝利の神様が微笑んだ。
セレッソにとって、きわめて大事な大事な一戦で勝利。そして、昨季からずっと待ち望んでいた北野くんのゴール。選手がどんどん入れ替わっていくチーム内競争の激しい中で、最高の状態でリーグ後半戦に突入する。

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