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J1第33節 vs京都サンガ

ホーム最終戦。2万人を超えるファンサポーターがヨドコウに集まった。
そして、ピンク色のユニフォームを身にまとったサポーターたちが待ち望んだ瞬間がついにやってくる。その期待感の中、試合は始まった。
この数試合、優勝戦線から離脱してからというものの、どうも迫力も精彩も欠き、つまらないサッカーに陥っていた我がチーム。前半はまさにその延長、というか今季の中でもワーストに近い内容だった。1点を失い、後半に。
この試合、いくつかの発見があったが、後半開始から入った阪田の躍動もそのひとつ。練習試合で得点を積み重ねてきた阪田が、最近スタメンを勝ち取った柴山のように、攻守にわたりキレキレのプレーを随所に見せた。柴山、阪田この元気な二人が縦横無尽に動くと、フィールドは活気づいていく。相手チームもさぞかしやりにくいだろう。
そして、後半の半分が過ぎた頃、ともに怪我で今季のほとんどの試合の出場機会のなかった清武と為田
がウォーミングアップゾーンからベンチに呼ばれる。まだ交代と審判に告げられる前に、この日何度目かのキヨのチャントがスタジアムを鼓舞し、キャプテンの復活を祝する。
今季のホーム最終戦にして、リーグ戦で初めてキャプテンマークを巻いたキヨ。ピッチに立ち、みんなが待ち望んだ香川と、そしておっくんと3人で巧みにボールを回しながら、清武にしか見えない景色と呼ばれるパスでチャンスを次々と創っていく。
まさに、マーベラス。ファンタスティック。素晴らしい。こんなにサッカーをワクワクしながら観たのはいつぶりだろう。これぞセレッソのサッカーといった代名詞のようなテクニックとアイデアにあふれた展開。
結局、得点は奪えず、最後のホームゲームは情けない敗戦となったが、いち観客としてはとても満足感の高いゲームだった。
キヨ、来シーズンもよろしく頼む。切実に。
毎試合こんなサッカーが観れるなら、スタジアムの満席も優勝も、夢じゃないかも。

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