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Think Localについて考える

節分の太巻を予約しに、電車を乗り継ぎ、セレッソ応援店の阪田鮮魚店を初訪問。途中、東天下茶屋駅前のThe MARKETにて一休みする。
ここThe MARKETは、昭和町のバイローカルを進めるグループのお一方が営むお店。バイローカル、Buy Local。地域で買う。バイローカルを紹介したリーフレットには、三つのステップとして、Think Local、Buy Local、そしてBe Localが示されている。自分のまちについて考え、そしてそこで買い物をし、やがて地域にこだわって暮らす人になる。
The MARKETのような洒落た飲食店だけでなく、商店街の美味しい魚屋さんである阪田さんや昔仕事でお世話になった南田辺の米店、花谷さんもバイローカルのマップに素敵なお店の一つとして紹介されている。徒歩園に素敵なお店がたくさんある、それが良い町ではないか。以前に同じくバイローカルを進める中心人物、小山さんが仰っていた。
どこにでもあるチェーン店や大きなショッピングモール、スーパーマーケットにコンビニ、そういった当たり前から少し視線をずらして、地域を彩るお店に目を向ける。そうすると、そのまちの個性が見えてきて、何処でもないこのまちが好きになる。
地元のお店や商店街が衰退していったのは、郊外のロードサイド店や巨大なショッピングモールが便利で質が高かったから、そしてそれに比して商店街などの既存店が時代に応じてアップデートできていなかったから。モータリゼーション、オンラインショッピング、物流革命。そういったモノの移動の速さが結果的に人々の生活様式を変え、身近な町を寂れさせてしまった。
そうだろうか。立ち止まって考えてみる。
最後のスイッチを押すのはいつも僕ら自身だったはずだ。近所で買うか、ショッピングモールで買うか、オンラインで買うか。僕らが消費者として、あまりに考えが浅く、大きなコマーシャルに従順な下僕だったからではないか。
まずは地域で暮らす僕らが考えること。
休みのたびに車で出かけて、車が停めやすい店に行き、地元にお金を落とさないどころか、時間を過ごすことすらしない。その延長にある未来について、考えること。
遠くはるばる運ばれてくる、どこの誰かも分からない人たちのリレーで作られたものを、安くて便利だというだけで、あるいは、知っているラベルが貼ってある(ただしその実、中身については無知なのだ)だけで、安易に手に取り、選ぶということについて。その背景にある現実や欲望、そして選ばれなかったものの背景にある現実や想いについて、考えること。
Think Localこそが第一歩であり、絶対的な手段なのかもしれない。
ちなみに、阪田さんのお刺身やうなぎの太巻は最高でした。わざわざ行って良かった。

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