J1第18節 vs浦和レッズ
2-1 マイクから奥田くんへ
悔しい思いをしたルヴァン町田との2連戦、色々な選手が活躍して少し希望の見えた天皇杯を経て、Jリーグ再開。前半戦残すところあと2試合。勝ち点で並ぶ浦和レッズをホームに迎えて、絶対に勝って、上位争いに食い込みたいところ。
セレッソにとっては今季のセレッソの顔ともいえるマイクこと毎熊晟矢がついに海外移籍のために離脱。セレッソに来て成長し、日本代表入りしたマイクは、セレサポにとって一番といっていいほど特別な選手。個サポと呼ばれるチームが変わっても応援し続けるサポーターも多いし、サポの愛息子のような人気選手が旅立つ。応援したい、けど寂しい、とうちの妻なんかはちょっと泣いたらしい。
そんな妻だけがひとりナイトゲームに観に行き、こっちは家でダゾーン観戦。子どもたちと一緒に見守った。マイクはすでに離脱しているのでベンチ入りせず、代わりに大学の後輩であり、16番の継承者、そして今季最も注目の男、奥田くんが右SBに入った。天皇杯のように、右に阪田くん、左に奥田くんという形もあり得たが、アメリカ遠征からCBに西尾が戻り、左SBには舩木が入った。
ブラジルデーということで、サンバが来たり、サバンナ八木が来たり、ブラジル人カルテットのグッズが売り出されたり、この辺の企画がほんとに魅力的な最近のセレッソだが、その筋書き通り、前にはブラジリアンカルテットのレオ、ルーカス、カピ、ブエノが並んだ。キヨはお休み。
大きな期待を乗せたなか、キックオフ。ところが、前半はほぼ浦和ペース。ブラジリアンカルテットがつながりそうでつながらない。コンビネーションというか距離感がまだ微妙。今日はブエノのポジションがハマってないような気がした。
度々ピンチも迎えるなか、そんな内容でもセレッソは勝たないといけない。むしろここからは内容はいいから勝ち点がほしい。頼む、ブラジリアンカルテット!という期待に応えて、我らがレオ、ではなく、ルーカスがやってのけた。
かなり遠いところからのフリーキック、GK西川のやや前のめりなポジションをみて、強く早いシュートで手の届かないところにニアゾーンに突き刺した。強烈、驚愕。ルーカス、かっこよすぎ。ルーカス、ほんまありがとう。
そして、リードしたまま後半へ。ブエノがいまいち寄せ切れずに浦和のバックから簡単に組立てられていたところを改善すべく、珍しく後半開始からブエノに代えて上門(ジョー)へ。前からの執拗な守備、そしてうまいポジショニング、FWとしてはそれほど決定力がないが、前陣を組み立てるバランサーとしてはとても優れる。ハイプレス、そしてカピやルーカス、レオとのいい距離感でジョーが効いて、セレッソの時間帯ができる。
そんななか、今日のヒーローがやりよる。前半から上手い守備でセレッソキラーの渡邊凌磨を封じ、ノボリ兼マイクの役目も果たし、チャンスメイクに絡んでいたスーパー新人、奥田くん。レオの惜しいシュートから生まれたルーカスのコーナーキックの跳ね返りをダイレクトでネットに突き刺し、ゴラッソでJ1初ゴール。毎熊先輩にはなむけの勝利を届ける追加点を奪った。もってる。ゴールしなくてもMOM級なのに。
その後、交代選手を含め、圧力を高める浦和。酒井宏樹とか興梠とかリンセンとか、交代選手の迫力がすごい。これは単純に羨ましい。1点を奪われ、ヒヤヒヤドキドキしたが、最後は山下と平野が入り、集中力を高めて守り切った。
最近課題だった追加点、そして失点後や終盤の集中力を、この試合ではなんとか改善できた。失点シーンはやや緩かったものの、西尾が急激に成長しているのが大きい。西尾がいなければもう少し点が入っていた気がする。
ということで、リーグ戦で久しぶりの勝利を飾り、奥田くんがヒーローインタビューへ。色白のお顔に笑顔も爽やか。毎熊くんを勝って送り出す気持ちで戦った、と(泣)。マイクを超えるぞ。
そして、試合後はマイクが周回、みんなに送り出され、毎日一緒にご飯を食べているという親友のジョーから花束をもらう。マイクも奥田くんの活躍に、きっと大きな刺激をもらったことだろう。
少しずつステップアップしてきた、エリートコースを歩んでいないマイクにとって、この海外挑戦は本当に挑戦になるだろう。瀬古やさかもっちゃんも頑張っている。頑張れ、もっとやれる、応援してるぞ、マイク!そして、また桜を背負って戦ってくれるのを楽しみにしているぞ。
と、いうことでやはり勝利は格別。
忘れられないドラマが生まれたゲームだった。
さあ、次へ、上がっていこう。
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