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岡山出張 問屋町アメリカン

岡山出張。
肝心の仕事はあっという間に終わったので、そのあと、かねてから見たかったブランチ北長瀬と問屋町へ。前者は大和リースが手がけたコミュニティ志向の強い商業施設、官民連携事業。後者はエリアリノベーションにも取り上げられた民間の地域再生事例。いずれも有名事例である。
ブランチのほうは、景観的には面白いし、応援したい事業だが、平日昼間ということでお客さんはまばら。ただ駐車場はそれなりに埋まっていたから、何かしら店内には人がいたのかもしれない。こういう施設は土日に見てみないと分からない。これまでのSC開発にはないコミュニティ感はあった。
問屋町のほうは、正直びっくりした。ブランチより駅から離れる立地。もともと倉庫?が多かったようなところに、日本ではあまり見ない路上駐車がずらーっと並ぶ。そしてグランドレベルには洋服店をはじめカフェやサロン、建築事務所などが小洒落たストリートをつくっている。ブルックリンのような、まさにアメリカンな雰囲気。レストランのテラス席といった、海外では当たり前で、日本ではなかなか見れないものが自然とつくられている。路上駐車禁止のところは赤いラインが入っているのもカッコいい。
核となる問屋町テラスは、大きな土地活用だが、高度化や一般的な開発はせず、なんと住宅展示場+時間貸し駐車場に、沿道だけ店舗でストリートをつくっている。おそらくこの住宅展示場部分だけで土地代のほとんどを賄い、新築では難しい沿道商業施設を実現したんじゃないだろうか。エリアの中で貴重な時間貸し駐車場をそいつにもたせるのもうまい。
この店の近くに住みたいと一緒に来たメンバー全員が唸った百点満点のカフェもあった。周りに分譲や賃貸のマンションが林立しているのも頷ける。
いわゆるエリアリノベーション、リノベーションまちづくりに関わる専門家たちが関わることなく、岡山で生まれたこの動き、リスペクトしかない。
面白い。岡山。

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