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グランド・ブダペスト・ホテル

台風の週末、2日目。
昨夜のワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドに続いて、今夜はグランド・ブダペスト・ホテルにした。ウェス・アンダーソンの最高傑作と動画の説明に書いてある。2014年の作。

鑑賞後の感想。
いや、イイ。
ウェス・アンダーソンみたいな、という形容詞を最近見たことがあるが、まさに節、その完成度というか純度の高さは芸術、芸風。一枚の写真のような対称的で静的な精度の高い構図。その構図の中で事件が起きて、物語が進む。
グランド・ブダペスト・ホテルという栄華を極めた、今は廃墟のようなホテル。そこに泊まる作家がオーナーから聞く物語。ベルボーイだったオーナーは、ホテルの支配人とともに殺人事件に巻き込まれ、逃亡劇を繰り広げていく。

映画というものに、何を求めるのか。2時間のドキドキか、人生観の変革か、ただの暇つぶしか、美しい芸術鑑賞か、新しい発見か。
この映画自体には、深い含蓄もないし、衝撃的なラストもない。ただ、美しい絵が動き、紙芝居のような物語が語られる。
その中で、人生って、と思うこともなかったけれど、どこかで誰かが生きているんだ、がんばって、ということだけでいいような気もした。
映画ってほんと素晴らしいですよね、さよならさよなら、さよなら。

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