見出し画像

ボテロの注口土器(松戸市立博物館企画展「異形土器 縄文時代の不思議なうつわ」より)

注口土器(岩手県軽米町 長倉Ⅰ遺跡)

ずんぐりと大きな本体に、明らかに不相応なちんまりした注ぎ口。上半分は蓋のように見えて蓋ではなく、てっぺんにやはり不相応に小さな口がちょこんと開いています。美しい仕上げと対照的なアンバランスさに思わず笑ってしまいました。

これは岩手県軽米町の長倉Ⅰ遺跡から出土した、縄文時代後期、約3500年前の注口土器です。松戸市立博物館の企画展「異形土器 縄文時代の不思議なうつわ」で見てきたばかりのところでした。

昨年亡くなったコロンビアの画家・彫刻家フェルナンド・ボテロは、ふくよかな体型にちまちました目鼻や手足の人物像を数多く描きました。この注口土器を見ていて、縄文時代のボテロが作ったのかも、などと思ったのでした。

当初予想したよりもずっと多くの珍しい土器が並んでいて圧倒されました。縄文後期の土器にはどちらかというと興味が薄い方だったのですが、とても楽しむことができました。

松戸市立博物館
〒270-2252 千葉県松戸市千駄堀671
企画展「異形土器 縄文時代の不思議なうつわ」
開催期間:令和6年9月14日~11月4日
開催時間:午前9時30分~午後5時
休館日:月曜日(祝日の場合は、開館し翌日休館)
企画展のみ:一般310円 高校生・大学生150円
常設展+企画展:一般520円 高校生・大学生250円
中学生以下無料

#縄文 #土器 #異形土器 #注口土器 #ボテロ



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?