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5月は1度しか映画館に行かなかった。多忙?森道に行ったりしてやたら土日が埋まっていたから?仕事ではやる気持ちがそうさせた?よくわからないが、まるでそのツケが回ってきたかのように、仕事で今までの自分からしてあり得ないようなミスを連発していた。映画を観る行為、否映画館に行くことそのものが、もはや自らのライフスタイルの中に埋め込まれているのではないか。意識的に映画館に足を運ぶ、そうすることで救われていた思いが多少なりともある。文字を読んでいて目が滑るように、映画を観ていて仕事のこ
こんばんは。坂元さん好きといいつつ、「大豆田とわ子」は見たくせに「初恋の悪魔」は見ていない人の8割が「坂本さん」と誤植している説を提唱している者です。そんなこと、すんな。 「初恋の悪魔」観ましたか?そこの「さすが坂本脚本、名言しかない」と表記するあなたですよ、ド偏見ですがドラマ公式アカウントの中の人はプライベートで「坂本さん」と書いてそうです。ごめんなさい。好きという気持ちに誤字も正字もありません。本人絶対許してくれるやつですこれ。でもね、本作は特に「坂元裕二名言集」に
関西テレビ系列で放送されていた『大豆田とわ子と三人の元夫』が6月15日、フィナーレを迎えた。『花束みたいな恋をした』がメガヒットを記録した坂元裕二氏、『anone』以来の連続テレビドラマ脚本作品。三回結婚して、三回離婚した大豆田とわ子が、それでも幸せを諦めず奮闘する物語——演出の美しさ、坂元裕二脚本作品特有の何度も再生したくなる台詞、私たちの意識の外にあにあることを、ふと思い出させる展開(地獄の餃子パーティーと綿来かごめの死の対比、とわ子の母の恋の真実)など、含蓄だらけの全
いい映画というものは、鑑賞直後のテンションの高まりから「これは自分の人生史上最高の作品だ…!」という感覚に陥りやすい。地下に存在するテアトル新宿から、光溢れる昼間の新宿の街へ抜け出たりすると、どうしてもその映画のおかげで視界がひらけたという気になってしまうが、実際は光の加減に過ぎない。 『花束みたいな恋をした』については、敬愛する坂元裕二氏が脚本を書き下ろしており、それも菅田将暉と有村架純がいわば普通の大学生を演じるというのだから、これほど地に足ついたラブストーリーは未