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宿命と運命

算命学では誕生日によって決められた宿命と、育つ環境によって変わる運命を分けて考えます。
宿命によって、どういう性質を持って、どんな生涯を送るのかが決まります。
宿命に良い、悪いはありません。

同じ誕生日に生まれても、国や両親も違えば、兄弟姉妹の有無など、様々な環境の違いがあります。
そういった環境の違いで、その宿命が生かされる場合とそうでない場合があります。
宿命に合った生き方ができていると、悩みも少なくなります。
例えば、様々なことを体験して冒険的に生きていきたい人が、一日中同じ場所に座り、同じような作業を繰り返しているとストレスになり、その人が、人から危険と思われるようなことに挑戦していると生き生きするので、周りからは「どうしてあんな怖いことに挑戦するのか」と思われたりしますが、本人にしてみれば、冒険的に生きる方が自分らしくていいのです。

人間も自然の中の一員なので、自然に逆らうことは難しいのです。
まったく違う環境で育つのに、人はだいたい自然に自分の宿命の通りに生きています。
宿命で危うい時期を知れば、その危うさの中に飛び込みたくなければ、回避する策を練っておくことができます。
やるべきことを頑張って努力して、周りの人にいつも礼を尽くしているような人は、宿命で気持ちが揺れる時があっても大きく崩れたりしていない、ということもあります。
宿命は変えられませんが、運命は変えられます。
ただ何もしないで運が良くなる、なんてことはないのです。

宿命をその通りに生きることも、それに抗うことも、その人の運命です。

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