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5つの本能を抑える

算命学では本能を5つの守備(木性)・伝達(火性)・引力(土性)・攻撃(金性)・習得(水星)に分けています。
それぞれの本能は五行説の五行により、強めたり、弱めたりすることができます。

それぞれの本能が強く出すぎてしまったとき、また日常的に強すぎてしまうと自分で反省するとき、なかなかわかっていても自分を修正することは難しいものです。
それでも、なるべく意識をすることで人は何歳からでも成長できます。

守備の本能が強すぎるとき、周囲の変化についていかなければならないことに、自分でもわかっているのに変えられない、頑固になってしまう、そのようなときは考えすぎず行動することです。今さら恥ずかしいとか、ここまで守ってきたものを崩すのは辛いなど、理由はいくらでも考えられます。でも、変えなければならないとわかっているのであれば、早く行動した方がいいのです。身体を動かすことが先でもいいのです。
それでも守りに入ってしまい抜け出せないようなら、自分の中に収めているだけでなく、信頼できる人に自分の思いを伝えたり、書いたりすることもいいでしょう。
何度もアウトプットすることで、固執していることの内容が整理され冷静に自分を見つめなおすことができます。

伝達の本能が強すぎるとき、余計なことを話してしまったり、書かなくていいことを書いてしまったとき、熱くなりすぎた心を冷ます必要があるときには、きちんと自分を正しい方向へ導いてくれるような師匠になるような人の話を伺ったり、お手本になるような人の書いた本を読んだり、自分を冷静に見てくれる目上に会いに行くのでもいいのです。
どうしても伝えずにはいられない、と思ったら、第三者に見てもらい魅力的になるような伝え方を講じることも大切です。

引力の本能が強すぎる、というのは、人は自分に引きつけるために愛情を傾けたり、お金を使ったり、魅力的であろうと姿形を整えたりして頑張ったりするものですが、それが過剰になるということです。
過剰になると他者には愛情が重すぎたり、金銭目的に集まってくる人を引き寄せたりしてしまいます。
強すぎる引力の本能を抑えるのは、守りの気持ちです。自己確立をしっかりして、よかれと思ってやっていても過剰すぎる他者への行動を慎み、自分を守るのです。
自分を大切にできる人が、本来の慈愛を持つことができるのです。

強すぎる攻撃の本能を抑えるのは、中庸、バランスを意識することです。やみくもに前進していくことも、時には必要だったりしますが、行き過ぎて戻ってくるのが困難になるほど動いてしまうようなとき、立ち止まって俯瞰して見てみるのです。そうすることで、見えなかったものが見えて、バランスを取ることができます。
状況を詳細に書いてみることも、第三者に状況を確認してもらうことも、俯瞰して見ることに繋がります。

習得の本能が強すぎるというのは、知りたくて、体験したくて冒険してしまい、それが命の危険にさらされるようなことです。
冒険もときにはいいのですが、死んでしまっては周囲の人も辛い思いをします。
または、日常生活が困難なほど勉強に打ち込んでしまう、など自分は勉強していいことをしているのだから、と思っていてもそれが社会生活から外れてしまっているようなことです。
そんなときは、周りの人への愛情というものを考えてみるのです。
「わかってくれ」という自分の考えだけではなく、心配してくれる周りの人の愛情を素直に受け入れる心も時には必要です。

人はなかなか自分でわかっていても変われないものですが、なんかうまくいかないな、と気づいたら、変われる時なのです。
なかなか上手くできないのも人間だから、なのですが、昨日よりちょっといい自分になれたらいいですよね。

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