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辛丑の年

人は自然の中で生きているので、自然の恵みを享受することもできますが、自然の猛威にも悩まされます。
人は自然の中で生き抜くために、治水工事、天候の予測、医療、農作物の改良など、様々な技術を発展させてきました。
算命学もその発展させてきた知恵であり、技術のひとつです。
算命学では、人は5つの本能で自然と向き合っています。

守備本能、仲間や自分を守る
伝達本能、仲間とコミュニケーションを取り、危険や安全に生きる方法を伝え合う
引力本能、仲間のために奉仕する
攻撃本能、自然の猛威に立ち向かう
習得本能、学び、工夫していく

2020年は庚子の年(2021年2月3日まで)でした。
庚は算命学では陽の金性、攻撃です。子は陽の水性、習得となります。
ウイルスと闘い、今までに経験したことのないことに立ち向かい、学ぶことの多い年となりました。

算命学は東洋思想の「老子」の思想が根底にありますが、老子の中にある
「天地には仁愛などはなく、万物をお祭りに使用する藁で編んだ犬(お祭りが終わると捨てられる)のように扱う」という言葉が身に染みる年でした。
自然は、ただ自然のまま動いているだけです。ウイルスも自然の一部です。
そこに、仁愛などはなく、あの人はいい人だから付かないでおこう、とか増えないでおこう、などあたりまえですがウイルスは考えないのです。
自然は自然の法則に沿って、ウイルスはウイルスの法則に沿ってただ動いているのです。
その中で、人はどうすべきなのか問われる年でした。

2021年2月4日からは辛丑の年になります。
辛は陰の金性、攻撃です。丑は陰の土性、引力ですが、丑は季節で冬から春に向かう土用にあたり、土の中に水も多く含んでいます。
2021年、辛金は水で洗われ、磨かれることによって良さが出ます。
土に埋まってしまうと良さがでません。土に埋もれないように、水性である知恵を出し合い、土性の奉仕の心、助け合いの心を大切に生きていきたい年です。

今、まさに助けを求めている方、助けている方それぞれに平穏な日が一日も早く訪れますように。

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