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5つの本能を生かす


算命学では本能を5つの守備(木性)・伝達(火性)・引力(土性)・攻撃(金性)・習得(水星)に分けています。
それぞれの本能は五行説の五行により、強めたり、弱めたりすることができます。

守備(木性)、守りの本能は、自分の貫きたい意志を守る、自分のルーツ、家系を守る、伝統的な教えを守る、国家を守るなど、人は変えずに守っていきたいものを持っています。
それらを守るためには、自分の貫きたいものについての学びを深める、ルーツを知る、伝統的な教えを知る、など、知ることで守る気持ちを深め、強めることができます。
知る、ということは伝統的なものをそのまま守っていくこともありますし、伝統を時代や環境に合わせて変化させることも学びです。
守っていきたいものの根本にあるものは何かを知りること。
そして何を、どう守っていくのか考えるのです。
学び=習得(水性)が守備(木性)を強めるのです。

伝達の本能は、伝えることです。伝えるということは相手があります。誰かにわかってもらわないと、独り言になってしまいます。わかってもらうためには、伝えたいことは何か、決め込むことが必要です。思い込むのです。知ったことを思い込み、貫く「コレだ!コレを知ってほしい」という守備の心から、伝えたいという気持ちが生まれ、強まるのです。
守備(木性)が伝達(火性)を強めます。

引力の本能は、人を引きつける本能です。お金などモノや愛情などの情も引きつけます。
魅力がないと引きつけることができないので、魅力の本能でもあります。
引力=魅力は伝わらないと、ただそこにあるだけです。
伝達、伝えないと魅力になりません。
伝達(火性)が魅力(土性)を強めるのです。

攻撃の本能は、行動力・前進力になります。
ただやみくもに動き回っているより、そこに何か目的・目標があり動くこと。
どこに引きつけられているのか。目的・目標になるような、魅力のある先のことに向かうことで、行動力・前進力が強まるのです。
鼻先にニンジンは何事にも必要です。
魅力(土性)が行動力(金性)を強めます。

習得の本能は、学びです。体験からの学びや、先達や書物などからも人は学びます。
習得するためには、頭や口、手足、体を動かして習得していきます。
学び取ろうと動かないと、学べません。行動すること、前進したい、今よりどうにかなりたいという前進したい力が習得につながるのです。
攻撃(前進力)が習得(水性)を強めることになるのです。

例えば、宗教がわかりやすいと思います。
その宗教の教義を知り、その教えを素晴らしいと感じる心がその宗教を守っていきたいという気持ちに変わり、伝える行為につながるのです。
伝えていくと、そこに人が集まり、集まることで前進力、行動する力が強まります。
行動していく中で、また学びがあるのです。そうして学びがまた、その教義を深め、時代とともに少しずつ変わり、伝わり……と長い歴史の中で、変わらないものの中にも、少しずつ変化をしながら循環してゆくのです。

日常の中でも、例えば勉強しなければいけないのに、勉強する気が起きないときは、まず動いてみる。
教科書を開く、ペンを持つ、読む、聞く、書く、頭と体を動かさないと学べません。
何か勉強したい、何を勉強したらいいかわからないときは、様々なことを体験してみると、その中から見つかるものです。

仕事でも、本をたくさん読むこと、たくさん人に会うこと、行動から学びが生まれます。
学んだことは、伝えないと生きてきません。伝える方法も様々です。
学んだことを伝える、広めることが、仕事を向上させます。
広めるとそこに人が集まり、集まることが仕事の推進力になり、そこからまた学ぶことがあり……と循環します。

守備(木性)が伝達(火性)を強める。木 生 火
伝達(火性)が引力(土性)を強める。火 生 土
引力(土性)が攻撃(金性)を強める。土 生 金
攻撃(金性)が習得(水性)を強める。金 生 水
習得(水性)が守備(木性)を強める。水 生 木

この自然の循環をぜひ、生活に生かしてみて下さい。


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