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64・おいしいものを作ることしか

この間息子の奥さんとおしゃべりした。
息子の奥さん「○○ちゃん(息子)、思春期のころ ほとんど家にいなかったって聞いて 『そんなの耐えられない。私、男の子なんて育てられない』って思いました」
私「そうなんだよね。中学生から家にいなかった。不良だからさ。
 けど、夕方6時には必ず帰ってきて夕飯食べてた」
夫「カツアゲしてるわけじゃないから 金がないんだよ」
私「息子は カツアゲするのもされるのもキライだった」
奥さん「そこで、安否確認?」
私「そう。けど毎晩帰っては来てたから、ちょっとは安心だった。
他じゃ眠れないらしい」

今思うと、毎日律義に夕飯食べに帰ってくるというのも(しかも6時ときちんと時間を決めて)親孝行(?)だったかも。
うちでご飯を食べるというのは親にとっては安心だ。まして定時に食べてくれるのは作る側にとってありがたい。
あのころ、もうこの息子にしてやれることは おいしいご飯を作ることしかないと思っていた。

そして、今も
息子「きのう、明日の実家の昼は、何だろうって話してたんだよ。それによって、夜のメニューが決まるからさ。前回ピザだったから、今回はピザはないなって」
私「電話くれればいいじゃん」
息子「電話するほどじゃない」
息子「かーちゃんの作れるものって何なの?」
私「いろいろ作れるけど、総勢11人のご飯となると限られてくるんだよ。子供もいるし」
子供も大人も満足して、私の体力を考えて前日にある程度準備ができるものにする。

息子は結婚してからは、ほとんど実家でご飯を食べなくなった。
最近、長年待ち望んでいた子供に恵まれたので、みんなで集まる機会が増えた。(誕生日だ、入園祝いだetc)

次回は「グラタンがいい」と言うので、野菜スープ(ソーセージ入り) サラダ グラタン パン屋さんのおいしいパン(孫がカリカリ好きなのでフランスパン とか、お菓子パンも)にしよう。
ケーキも作るかな(孫がママとスポンジに生クリーム塗って果物を飾るのが好きなので)。

今も昔も、私が子供にできることはおいしい物を作ってあげることだけかもしれない。まっ、自分たちで何とかやってくれてるのはありがたいけど。



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