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53・アフターマシ息子・スポーツ編①スケボー R・Stones Sweet Virginia


タタオは中学に入って、スケボーをやり出した。
今でこそオリンピック種目だが、当時は不良の定番スポーツ。
そういえば、ロックも昔は 不良の音楽なんて言われてた。
新しいものは、保守系の人間ではなく 不良のスピリットを持った人たちから始まるのかしら?

でも、友達との遊びと思いきや、夜一人で一生懸命自主練したりして、これは息子のクラブ活動だなと思った。
で、息子に聞いた。「うちはそんなにお金ないからさあ、塾に行くのと、スケボーの板が壊れたら新しいのを買うのとどっちがいい?」
もちろん息子はスケボーの板を選ぶ。
ひどい二択の母親だった。
あのときはこんなにスケボー練習してるんだから 板ぐらい買ってあげたいと思っただけ。

で、塾に行かない代わりに、私と勉強したら少し小遣いをあげていた。
喉から手が出るほどお金が欲しいお年頃、塾に金出すより息子にあげたほうがいいかと、これまたしょーもない母親の判断。
しかし、タタオ、英語の勉強中に
「三人称って言ったって、三人じゃないじゃないか!」
「トムが引っ越してきてから、英語難しくなったじゃないか。
トム引っ越して来んなよ!」

などと、見当違いの怒りをぶつけて、話にならん。

そのうち、こっちもめんどうになって辞めてしまい
ますます遊びの道をまっしぐらのタタオくんだった。

タタオは、ハタチ過ぎて、スケボーの友だち数人とサンフランシスコに
スケボー旅行に行った。
スケボーのスポットでは、ビデオで見るスケボーのプロたちも滑ってる。
その中に混じってスケボーしたり、安宿に泊まって毎日ビールとピザを食べたり 友だちと観光に出かけたりと 楽しかったらしい。


タタオは、普通高校は中退したので修学旅行に行けなかった。
これが、タタオの修学旅行だね。
タタオのクラブ活動ともいえるスケボーは、
最高のサンフランシスコ錬成旅行でしめくくれたのだった。


Exile On Main Street のなかのSweet Virginia




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