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〔8〕 It's Only Rock'n Roll


It's Only Rock'n Roll は 1974年、私が21才のときのローリング・ストーンズのアルバム。大学3年生で夫とも付き合っていた。

そのころ夫は、学費納入時期になると学校にこなくなり、工場とかでめいっぱい働いて 学費を稼いでいた。
田舎から出てきて 親が学費も下宿代も生活費も出してくれて のん気に暮らしていた私とはえらい違いだ。今のように学生バイトもあまりなかったし私は倹約はしてたけど バイトしようとも思わなかった。周りもあまりバイトしてた友だちはいなかった。

娘のときは、学生バイトもたくさんあったし、私が「お小遣いが欲しけりゃバイトしろ」という感じだったので、大学生の娘に(高校のときから)バイトさせていた。
娘が「大学生のときは、学校とバイトで、学校が終わっても お茶する暇もなくバイトへ行って大変だった。働き出したときのほうが、仕事だけだったのでまだラクだった」と言うのを聞いて、申し訳なく思った。
気を抜く暇もなく2つをやるのは大変だったろう。
私は学生生活のみ楽しんでラクしてたくせに、娘にはハードな生活を強いていたのだ。ホントにごめんなさい。娘は洋服や交際費、免許代まで自分で働いて出していた。

そのころは、こっちも毎日必死で、娘ががんばって大変だったことなどちっともわかってあげられなかった。息子も17才からガテン系で働きだしてたし、ホントに子供たちはがんばってきたよなぁ。
小学5年から新聞配達してた父親の血を受け継いだのね。
と、改めて、夫に感謝の気持ちになる。
夫に不満はあるが、あの子供たちを育てる上で欠かせない存在だったことを思うと(子供が生まれる上でも欠かせない存在ではあるが)、怒りの気持ちが収まっていく。年取ると怒りっぽくなるのよ、お互いに。

さて、のん気に学生生活を謳歌して、ストーンズを聴く時間もいっぱいあった私なので、このアルバムのなかの曲はよく覚えている。
Times Waits For No One
Luxury 
などが気に入っていた。
のめり込むように聴いた「レット・イット・ブリード」のような熱狂はなかったが。



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