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〔1〕LET IT BLEED が 私の人生を変えた



私の持っているローリング・ストーンズのアルバム(当時はレコードだった)「LET IT BLEED」には、“1970年 17才のバースディプレゼント”と書いてある。誕生日に 親からレコード代をもらって買って来たのだ。

中学時代 グループサウンズが好きだったが、そのうち彼らがたまに演奏する外国のロックの方に惹かれていき、シングルレコードで ストーンズやビートルズ、ビージーズなどを集め始めた。
友だちからお兄さんのレコードを貸してもらい、気に入ると同じものや、同じグループものをお小遣いで買っていた。
 
そのころ、アルバムは持っていなかったと思う。何で、このアルバムをプレゼントに選んだのかも覚えていない。ストーンズは好きだったので、新しいアルバムを買ってみようと思ったのかもしれない。

そして、このLET IT BLEEDが私の人生を変えたといってもいい。
とにかく、気に入ったのだ。
聴けば聴くほど好きになっていく。
ギミー・シェルターがすばらしいが、どの曲も好きだった。それぞれに、すばらしいところがある。ミックの歌い方がよかったり、ギターがよかったり、カントリー風でよかったりと。
アップテンポのハードロックもいいし、スローな曲もブルージーでいい。
こんなに、好きな音楽にめぐり逢えるとは!

身体に染み込むように聴いていた。
あまり聴き込んだので、レコードがすりきれやしないかと心配になり、後に 同じレコードをもう一枚買っておいたくらいだ。
それまではいろんなロックが好きだったが、LET IT BLEEDを聴いてからは私の中で ストーンズは別格の圧倒的存在になった。

いきなり、ストーンズの最高峰ともいうべきLET IT BLEEDに出会ってしまったので それから、少しずつそれまでに出したストーンズのアルバムを買い集めていった。その後に出たストーンズのレコードはもれなく買った。

そして、いつかストーンズのコンサートに行くと言うのが、私の人生の大きな目標になった。
 



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