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57・アフターマシ息子・仕事編②最悪の状況が 次の飛躍のためのステップに~R・Stones Let Me Go


タタオは、友だちとの関係から思いがけない仕事をするようになり、
そちらの会社を作ることになった。

そして父親に その会社のキャッチコピーを考えてほしいと言って来た。
タタオが「こういうコンセプトで」というのを、夫がアタマひねっていろいろ考えてる。
タタオは「かーちゃんもいっしょに考えて」と言うが、当然ながら何も浮かばない。
夫がタスクフォースという言葉を教えたら、タタオがすっかり気にいってそれを使いたいという。何でも“機動部隊”というような意味で、ビジネスでは本来の仕事を助ける別部隊の役目を果たすもののことらしい。
2人でいろいろ煮詰めて だいたいのことが決まった。
自分のやりたいことが決まって打ち上げ気分で出かけたいタタオに誘われ 私たち夫婦も飲みに出かけた。私は息子と飲むのなど初めてだった。


タタオが新しく始めた仕事は、最初 ある地域から広がっていった。
私「そもそも、なぜそこで?」
タタオ「その地域のAさんがよくしてくれて、オレを地域のいろんな人に紹介してくれたんだよ」
私「じゃぁ Aさんとはどうやって知り合いになったの?」
タタオ「オレが部品解体のバイトしてたの覚えてる?」
タタオは、うちの自営業の収入が少なくなったとき、友達の紹介で部品解体のバイトしてたことがある。
私「もちろん。他の仕事もしなきゃならないんで大変だなって思ってたんだよ」
タタオ「その部品解体の仕事先の人が、オレが新しい仕事始めたとき
Aさんを紹介してくれたんだよ。それから、Aさんがオレを引き立ててくれて、さらにみんなに紹介して仲間に入れてくれたんだ」

タタオ、相変わらず 網の目のようにつながる友だち(人脈)の輪。
しかも、本人にとって最悪の状況が、次の飛躍のためのステップになっていたとは! 




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