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給食ボランティアを体験して考えたキャリアのこと

先日子どもの学校へ、給食ボランティアに行ってきました。慣れない新1年生の給食準備や片付けをお手伝いするというもの。我が子がどんな様子なのかを見られる貴重な機会。中心となって企画してくださっているPTAのみなさんには感謝しかありません。

その時の体験をきっかけに考えたことを書いてみます。


給食ボランティアの感想

ミッションは「手出しは最小限に」

今回は、担任より、ボランティア期間も後半なので、少しづつ子どもたち主体でやらせたい。よって、見守り多めで!というリクエストあり。
具体的な指示はそれ以外にはなかったので、私は気が付いたことを声かけするスタイルに。
お箸が落ちそうだよ、ゴミはここだよ、順番に並んでね、とか。
一緒に参加した保護者もそれぞれ考えて立ち回ってました。

参加をおすすめしたい理由2つ

1.給食準備や片付け、食べている様子を見られること!普段どんな様子でお友達と過ごしているかも見れちゃいます。

2.片付けの中で学ぶ様子が見られたこと。
片付けの際、担任がお皿からなるべくきれいに残飯を取り除くことを指導していました。給食室への配慮や、自分たちがどうしてこの給食を食べることができ、その後に授業に専念することができるのか。
私は、担任がこの指導を通して教えたいのだと理解しました。
保護者側の受け取り方は様々だろうなと思いつつも。私は担任の指導に感謝したし、子どもたちも当たり前に提供されているように見える給食に関わる多くの存在を感じ取る力を養ってほしいなとも。

保護者スキルの高さ

ボランティアは挙手制なので、お仕事があってもお休みを取ってきた人もいれば、お仕事してない人も。ただやはり手を挙げて参加しただけあって、具体的な指示がない状況でもみなさんテキパキとやることを見つけてサポートしていた。大人だから当然?と思うかもしれないけど、私は、そもそも手を挙げてくる、ということ自体がすでに行動力だし、その場で臨機応変に動けちゃう。それだけですごいことだよぁと思うのです。・・・え、自画自賛?(笑)それは置いといて、純粋にそうやってサポートすることを楽しんでる。
上の子の時には見かけなかったパパ参加者がいた!!もっと増えていい。

それで考えたこと「ライフキャリア」

キャリアってなんだ?をまずは定義してみる

1950年代に「ライフキャリア・レインボー」を提唱したアメリカの教育学者ドナルド・E・スーパーという人がいます。キャリア理論のかなでは「古典」に分類されますが、50年以上経った今でも違和感がなく普遍性のある理論といえます。

ライフキャリア・レインボーの理論では、キャリア=職業とは考えず、キャリアを人生のある年齢や場面のさまざまな役割(ライフロール)の組み合わせと定義。人生全般にわたり、社会や家庭でさまざまな役割の経験を積み重ねて、初めて自身のキャリアが形成されると考えます。

日本の人事部 https://jinjibu.jp/keyword/detl/627/

要は、仕事だけがキャリアじゃないよ、ってことを言ってます。

「親」という役割

スーパーさんが提供した9つの役割(ライフロール)は、次の通り。


(1)子ども (2)学生 (3)職業人 (4)配偶者 (5)家庭人 (6)親 (7)市民 (8)余暇人 (9)年金生活者


つまり、親という役割を通じて得たことは、あなたのライフキャリアにも何かしらの影響を与えているんだよってこと。

親という役割から得るもの

私は今回、親というライフロールを通じて給食ボランティアに参加したわけだけど、改めて給食や担任への感謝の気持ちが沸いた。そして純粋に、子どもたちの学校生活をサポートできる喜び。
何より、来ていた保護者みんな動けるし機転きくし、きっといろんな場面で活躍してる(できる)人たちなんだろうな~って。

ライフキャリアを自分らしく彩る

保護者同士での会話の中にはたまに、もっと広くキャリアを捉えていいのになぁって思うことがあります。
親というライフロールをキャリアの一部と積極的に捉えなおすことで、現状の選択に納得感が高まる、なんてこともあるかもしれない。家庭に入ることや子育てに専念することだって、自分の積極的選択の結果なら、素敵なことだと私は思います。
世間的に「女性の活躍推進」の嵐が吹き荒れる中で、肝心の個々の価値観を無視した「仕事と家庭を両立することが全て」説が出てくることがないようにと願うばかり。
男性もしかり。子どものことにもっと関わりたいって思っている人は本当はたくさんいるはずだし、それが叶う環境になっていくことも大事。

キャリアの広い概念に気が付いて、自分らしく人生を生きることの素晴らしさに目覚める人が増えたらいいなぁと日々考えています。
私も実践のために、日々自分と向き合っています。キャリアコンサルタントは、そういうお手伝いもできます。

給食ボランティアと、キャリアについて考えた話。

(こぼれ話)
子どもがもっと小さかった頃は、仕事を言い訳に何かと避けがちだった。だけど、数年前にふと、こんなに関わらせてくれることはこの先どんどん減っていくんだ・・・!と思ったら、単純にもっと関わろうって思った。価値観は変わる。これからも。

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