デュラエースC50(後輪だけ) WH-R9270-C50-TL

タキザワの初売りでデュラエースC50あったら欲しいんだよねーって軽いノリで言ったらまさかの店頭在庫があって、初売りで10%OFFに後押しされて購入してしまった。後輪単体で12万7000円だった。値上げ後の価格では前後ペア約29万円(後輪は15.7万円定価)になったことからも、かなり割安な金額だと思う。


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まずは基本情報

重量:F:674/R:787

内幅:21mm、外幅:28mm

スポークはリアは2:1だった。

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いつも、実測重量とかの計測を細かく行うのが当ブログの特色だが、今回外幅とか重量に関する記載があまりにもあっさりしているのには理由がある。ホイールの支払いをした後に、自分が何も考えずに店でチューブレスの組み付けとスプロケとブレーキローターの取り付けを始めてしまい計測を忘れてしまったから、重量に関してはSHIMANOのHPから引用した。

追記:重量計測

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タイヤ選択

リムの外幅的に、105%の法則的にエアロ効果的に妥当な選択なのはタイヤ外幅が27mm程度のタイヤだろう。このリムで最もエアロなのは25cのタイヤが妥当だと予想されるが、現在のタイヤトレンド的には28cが乗り心地も良く人気で、28cは実測30mm程度あるので空力的にはあまり宜しくはないと考えられる。しかし、やはり普段乗っていて乗り心地が良いのは快適なので28cタイヤをチョイスするのが妥当だろう。

今回は乗り心地を優先したのと、店頭に在庫があったVittoria Corsa NEXTを選択した。

なぜC50を選んだ?

今回は空力を追求したいときはROVALを使うとして、主にペダリングフィールに大きな影響を及ぼす後輪を変えることで「味変」を行おうと思ってC50を買った経緯がある。昨年、赤城山ヒルクライムで登っていて、前後ペア重量約1400gと空力性能の割にはぶっちぎりで軽いRapide CLXだが、リアのリムハイトが高くスポークが短いことに起因するのか、レース時間が長いヒルクライムでは足に来る感じもあったり、リアの突き上げがもうちょいマイルドになったらいいなと思っていたのでリアのハイトを少し抑えたC50がコスパやバランス的に良いかなと思った。ハルヒルはレース時間が短くて剛性の高いRapide CLXでも良いような気もするし、実際のホイール選択は今後使い込んでみて判断するべきだと思う。

去年の段階で28cが今後主流になると考えてリムの外幅30mm程度をターゲットにROVALのRapide CLXを選んだという経緯がある。Rapide CLX自体は重量も軽く、空力性能も高くて、横風に対するハンドリングも安定していてとても良いホイールだと思うので今後も使っていく方針だ。Rapide CLXの旨味は極太リムで横風特性に注力した前輪にあると思うので自分が今持ってるホイールからだとリアだけ買えばいいかなと思う。

今後、前輪もチューブレス対応させて乗り心地を追求したくなって前輪も追加購入することになるような気もするが、とりあえずは後輪から導入した(前後買うのは予算的にも足りなかった)

チューブレス

自分としては実に2年ぶりにチューブレスタイヤを使用した。

ディスクブレーキのバイクになり、フレーム側のタイヤクリアランスも広がって比較的自由にタイヤ選択ができるようになったので、今ならチューブレスタイヤの旨味を活かせると思って2年ぶりにチューブレスタイヤを使うことにした。

2年前は試しにチューブレスタイヤを使ってみたくてDT SWISSのローハイトのアルミホイールにピレリのP ZERO RACE TLR 26cを使用したが、ちょうどその時がP ZERO VELOからP ZERO RACEへのモデルチェンジのタイミングでピレリのタイヤが細くなり、思うようにチューブレスの旨味が得られなくてあまり気に入らなかったので短期間で使用中止してしまった。当時使っていたカンパニョーロのBORA ONE 50はチューブレス非対応のホイールだったので、チューブレスを使えるホイールがそれしかなくて消去法でチューブレスを組むホイールを選んだ。今考えてみると、リムブレーキでも新エトルトの28cなら普通にリムブレーキで使用できるクリアランスがあるので、28cを使っていれば当時の印象もまた違ったかもしれない。

前回はアルミホイールだったこともあり、あまり長続きしなかったが、今回は高価なカーボンホイールなので真剣にチューブレスを使おうと思って選択した。

まだ、チューブレスを組むのに慣れていないので、現段階で考えなければいけない事項としては、朝練のときに選択するホイール(タイヤ)をどれにするかだ。朝からチューブレスタイヤがパンクしてシーラントまみれになってパンク修理をするのはだるすぎるので、今後も朝練はクリンチャータイヤを継続使用かな?とも思ったり。

タイヤも単体で記事を書こうと思っているので、ここではあっさりとしか触れないが、今回選択したCorsa NEXTはクリンチャーだと28c 210gと28cタイヤとしても相当軽くて耐久性がどうなのか不安になる重量だが、チューブレス版だと28c 300gとナイロンケーシングのチューブレスタイヤとしては重たい部類に入ると思うので、ある程度分厚く耐久性が高いことが期待される。

インプレ

1日目

前日の自転車仲間とのライドで足を消費していてあまりパワーが出なかったので、剛性がどうとか偉そうに語るほど踏めていないが、リムが軽いのか登っていて軽いなとは感じた。

また、平地はリムが軽いのかRapide CLXの方が巡航しているときの気持ちよさはあるなと感じた。

空気圧は出発前は5.12barで、3時間ほど外にいて(店で駄弁ってたので実際の走行は30km程度)、帰宅後の測定では4.75barだった。

最初、5.0barで空気を入れてウェアに着替えて、ボトルを作って、コンタクトを入れて、30分後くらいによし出発するかと思って念の為空気圧を測定したら思ってたよりも空気圧が低かったので(メモし忘れたが、4.95barとかそれくらいだったと思う)、30分で抜ける量が多くてビビって出発直前に空気圧を上げで出たという経緯がある。タキザワでチューブレスを組んで家に持ち帰る間の2時間くらいの間にも6barくらいに入れておいたのが4bar程度になっていたので、やはりチューブレスは実際に走行させる以外にシーラントをなじませてエア漏れを落ち着かせる方法はないなと痛感した。

ここまで読んで勘のいい人は「こいつは何を言っているんだ?」って思っているかもしれないが、その通りです...

ここで、タイヤ系の重量を整理してみると、

①,Vittoria Corsa Control 28c CL+ラテックスチューブ;280+80=360g

②,P ZERO VELO 28c CL+ラテックスチューブ;230+80=310g

③,Vittoria Corsa NEXT+シーラント+バルブ;300+60+10=370g

仮にリムがRapide CLXよりも軽かったとしても、③は②よりも片輪60gも重くてリム重量の差よりも遥かに大きい重量差をタイヤ系統が生み出しているので外周はこれまでよりも重くなっている。リムの重量に関しては、Rapide CLXのリム重量を測定しているデータがなくて推定で○○○gくらいだろうと言われているのと、C50に関してはホイールで有名な某大阪のホイール屋さんのブログだったりと引用するのもちょっとアレなのでご自身で調べてみて頂きたい。C50の重量に関しても、アルテのレポートにデュラと同重量と書かれてただけで実測のデータが見当たらなかったりとソースが不確実な感じはあるので、ここでリム重量を言及するべきではないと考えた。

2日目

2日目は前半は1日目と同じコースを走り、後半は平地を走って合計70キロ程度のライドを行った。

結局の所、リムの重量はRapideよりも軽いかもしれないが、外周としての重量はむしろ重いくらいかもしれないので、走りが軽いのはチューブレスによるものか、剛性バランスによるものなのではないかと思う。

2日目はこのホイールでの回し方にも慣れてきたのか、平地で巡航するときの違和感も特に感じなかったが、やはりリアが軽いなとは感じた。

約3時間の走行時間と昼寝して、12時間後に空気圧を測定したら4.97barから4.85barに減圧した。Vittoriaのラテックスチューブは1時間に約0.02bar抜けるので12時間で0.24bar抜けるので、この段階で既にラテックスチューブよりエア抜けが遅い。24時間で0.3bar程度なら翌日も乗る気になればそのまま乗れそうだ。

しばらく使い込んで

エア抜けはラテックスチューブよりも遅くなった。翌日くらいなら普通に空気圧の変化を無視できるレベルだと思う。

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