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校正:出来る、できる、漢字を開く?

こんにちは。
書籍化に向けてちょくちょく原稿をいじっています。
ひらがなに開くか、漢字にするか、は悩ましい問題の一つです。
まぁ校正さんがやってくれるといえばそうですが、最終判断は作者なのと、校正する前の原稿時点で直せるならその方がいいと思ったので。

今回は「出来る」「できる」について、考えます。

まずみんなの辞書「記者ハンドブック13版」では「(出来る)→できる」とあります。つまり通常はひらがなにするということです。

検索するときは違うのも引っかかってしまいますが、「出来」「でき」と検索するといいと思います。

特に補助動詞といって「食べることができる」「歩くことができる」のような用法ではひらがなにすることが多いです。
「食事できる」「運転できる」「投稿できる」などの「サ変名詞」もそうですね。
もちろん否定形「集中できない」「了承できない」などもそうです。

動詞として使う場合には、漢字にする場合もあります。特に「完成した」という意味合いではその傾向があるような気がします。これは自論です。
「積み木が出来た」
「出来た~完成!!」
とかですね。たぶん本来はひらがなでいいと思います。

もう一つ名詞句の一部のものなどは漢字にすることがあります。
「上出来」「出来栄え」「出来過ぎ」「出来具合」「出来上がり」「出来事」「出来高」

表記の判断が難しそうなのは物として「出来上がる」とかですね。「出来上がり」は名詞ですが「出来上がり」は動詞ですので、どう判断するんでしょう。下のリンクによれば漢字でもよいとされているようです。

さらに現代では子供、パートナーが「出来る」というのを「デキる」といいますね。
「デキちゃった結婚」「彼氏がデキる」
広告などでは「勉強がデキる」「デキる英語入門」のようなものも目にします。

信用できそうな参考リンクです。

これ見れば、ほとんどの例が載っていますね。


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