校正:意図的でなくひらがなになっている部分を漢字にする

漢字をひらがなにすることを「漢字をひらく」といいます。

今回は、ちょっとした思いつきで、自小説に対して「ワザとではないのに、ひらがなになってしまっている部分がないか」という視点で小説をチェックしました。

IMEは連文節変換ができるので、適当に変換すると、そこそこの割合で、ひらがなのまま残るという現象が発生します。それで意味的には問題ないので、特に今まで気にしていませんでした。

その結果、出てくる、出てくる。かなり誤字脱字を何回も確認して調整している原稿でも、そういう視点で直していなかったので、漢字のほうが相応しそうな部分というのが、かなりの数、見つかりました。

ただ、誤字脱字を探してみるだけではダメで、ちゃんとどういうものをチェックするか「視点」を意識しないと、ということですね。

まだ、すべての小説のチェックも終わっていません。ぼちぼち、順番に、頃合いを見て、見直していかないと。

副詞などの、ひらがなと漢字の表記ゆれなんかも気が付いてはいるのですが、面倒なのでまだ直していません。細かく、クオリティーを上げようとすると、けっこう膨大な時間が掛かってきます。

誤字脱字訂正という範囲だけでも、色々な種類があります。ちょっと思いついたものを並べてみます。

1. 漢字→ひらがな(食べれ無い→食べれない)
2. ひらがな→漢字(いこう→行こう)
3. 脱字、衍字(ありがう→ありがとう、をを→を)
4. 漢字の使い分け、同音異義語、新字旧字(橋が掛かっている→橋が架かっている、魔方陣→魔法陣、奇麗↔綺麗)
5. 漢字の読み間違い等、誤変換(通りで→道理で、適応→適用)
6. カタカナの誤字脱字衍字(クーデーター→クーデター、ベット→ベッド)
7. 登場人物名などの間違い(アルルは→アリルは)
8. 意味不明な文章、おかしな表現(略)
9. 行頭字下げ、括弧対応、句読点などの書式ミス
10. ルビ指定ミス(ルビになっていない、間違ってルビになっている)
11. 話数がある場合は、話数振りミス、掲載順

これに「慣用句、表現などの誤用」「場合により、当て字をひらがなやカタカナにする」「漢字、ひらがな、送り仮名などの表記ゆれ」「専門用語、独自用語の表記ゆれ、ミス」「同じ助詞の連続」「意味が分かりにくい表現」「主語と述語が対応していない、捻じれ文」「いわゆる悪文の修正」「論理的におかしな文章」「つじつまが合っていない内容の訂正」「事実確認」など、校閲的な修正なども加えると、かなりの「視点」があります。

全く気にしないで読むと、自分で書いた文というのもあり、素通りしてしまいますね。

いやあ、プロのかたってのは、本当にすごいのでしょう。やはり素人は素人です。なにか参考になる本とか文書とかwebサイトとかまとまっているとうれしいんですけど、本はどれ見たらいいか分からないし。用字用語集は2種類、購入済みではあるんですけど、それだけ読んでも、悪文とかが直せるわけではないので「知識が足りない」と思うんですよ。

まあ、ぼちぼちですが、ちょっとずつでも、能力向上を目指しつつ、やってみるしかないですね。何事も実践あるのみ!

#日記 #校正

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