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【OBS】最小構成でリモート編集/グレーディング

こんにちは。虎徹のタキです。
先日ある監督からのオーダーで、

高画質リモートオフライン作業(プレビューじゃなくて作業)をどうやってやればええのん。

という課題を投げかけられました。
弊社機材を使用する場合は、

編集用PC → SDI or HDMI I/O(UltraStudio等) → USBキャプチャデバイス(AJA U-TAP等) → リモート用PC → OBSでストリーミング

と組んでしまえばどうにでもなるのですが、その時ポスプロもしくは制作会社の会議室にあるものでリモート作業をどうやるか、を考えてみましたので緊急時に参考にしてください。
※もっとも簡単な方法はZOOM/Teamsなどの画面共有です, こちらの記事はより高画質にリモートオフラインを行う方法です, リモートカラコレの場合とくにこちらの方法になると思います
※遅延はZOOM/Teamsの画面共有の方が圧倒的に小さいです, 下記の方法、すなわちストリーミングですと条件次第ですが0.4〜0.9秒程度の遅延があります, 画音のズレはほとんどありません, 編集スタイルによって使い分けたらいいと思います!
※ ある程度弊社と繋がりがある方が読むことを想定しているので、kotetsu.liveを誰でも利用できるような印象で書いてますが、流石にそういうわけではありません!
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目指すところ

○ 高画質(1920*1080 / 3〜5Mbps)リモート編集作業をハードウェアを借りて来ずに構築する
○ 編集作業中は編集UI画面を共有できるようにする
→ プレビュー時はPGMウィンドウを最大化

用意するもの

○ 編集用Mac
→ Premiere or Avid / OBS / Soundflower or BlackHole
○コミュニケーション用PC
→ ZOOMなど
○ ちゃんとしたインターネット環境
○ 相手との間に遅延があることを理解する優しいこころ
○ 低遅延RTMPサーバー
→例えばkotetsu.liveアカウント, 知り合いなら連絡いただければ貸し出します, もしくは自社で契約しておくのも手かと思います

手順

① 編集するスタンバイができたらOBSを立ち上げ、RTMP配信設定を行う
→映像の設定は1920*1080 / 24 or 30fps / 3000kbpsくらいから始めましょう, 安定しない場合は2000kbpsに落としてみるなど試してみてください

スクリーンショット 2021-09-09 8.42.15


② OBSは”画面キャプチャ”と”音声出力キャプチャ”を選択
→ 音声出力キャプチャは"Soundflower"や"BlackHole"を選択
→ウィンドウキャプチャだと画が1〜2フレ遅延します, 多分

③ MacのAudio MIDI設定 → + → 複数出力装置でMacのスピーカーとSoundflower(M1 MacだとBlackHole)の両方からオーディオ出力されるように設定
→ OSのオーディオ設定も複数出力装置に変更

スクリーンショット 2021-09-08 18.30.31

④ リモート先とZOOMなどのコミュニケーションアプリを繋ぐ
⑤ OBSで配信開始 / リモート先でWEBブラウザ(kotetsu.liveなど)でモニタリング開始
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まとめ

結局めんどくさいからテレカンソフトで画面共有でええわ!という方は本当にその通りだと思うので、それでよいと思います。
ZOOMの画面共有だと画質的によくわからんなーって時はおすすめです。

RTMPサーバーが手元にある場合(そういう人が配信機材をなにも持っていないということは考えにくいけど)はもちろん、kotetsu.liveである必要はありません。YoutubeLiveとかは遅延ありすぎて作業にならないでしょう。。。

編集の内容やスタイルによって画質を優先するか遅延を優先するかは異なってくると思います。今回は「目指す条件をそこにあるものでなんとかする」をテーマにTipsをご紹介してみました。


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