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【株式投資初心者向け】自身の株式投資基準を設けて、リスクを減らす投資を行おう!


こんにちは、あいたくです。
突然ですが皆様はどういった思考プロセスから現在の株を購入したのでしょうか?知名度?業績?自分が詳しい業界?配当金利回りが高い?など様々購入理由があると思います。


ぼくは自身の投資基準を設け、銘柄選定するに際にその基準に満たしている条件の銘柄を購入しています。銘柄選定基準とは、株を選ぶ上で重要なポイントや指数であり、その基準を押さえた上で購入するか判断しています。

今回の記事は株式投資初心者の方向けに銘柄選定基準を作る必要性や僕自身の投資銘柄基準について記載して行きたいと思います。
少しでも参考になればと思います。

【この記事で学べる事】

◆なぜ投資するために基準を設ける必要があるのか?
◆どういった基準で購入するのか

ではなぜ、銘柄を選定する基準をつくるのでしょか?

【株銘柄選定基準を作る理由】

結論からお伝えすると、感情に流されず、冷静且つ合理的に判断するためです。

銘柄選定は重要な作業です。また一番楽しい時間でもあります。これからどの株が上がるのかを吟味するのか投資家としてわくわくする瞬間の一つだと思います。
しかし、この銘柄選定を間違えると大切な資産を減らしてしまう可能性があり、感情的にならず冷静に銘柄選定する必要があります。

失敗して損しないために、投資銘柄を決定する基準を確立することは意義があります。自分の中で確立された基準を持つことで、今後下落する危ない株や感情に流されて衝動買いする危険を避ける事ができます。
投資の世界では様々な情報が飛び交っています。その状況下自身の判断を迷わないためにも自分の羅針盤(投資銘柄基準)を明確に持っていることは大損するリスクを防いでくれるでしょう。


前置きが長くなってしまいましたが、早速ぼくの投資銘柄基準を記載して行きたいと思います。記載している内容に分からない単語がでてくる場合がありますが、それらも解説を加えながら説明していきたいと思います。

【ぼくの投資銘柄基準】

基準1:
商品・サービスの観点からその企業に将来性があるか

基準2:
消費者独占型企業か(コモディティ型の企業ではないか?)

基準3:
1株当たりの利益(EPS)が力強い増加基調にあるか

基準4:
ROE・ROAは十分に高いか

基準5:
インフレを価格に転嫁できるか(収益確保出来る事業内容か)

基準6:
エントリー価格(買い時期)は”今”が適切か

【基準の詳細】

基準1:事業・商品・サービスの観点からその企業に将来性があるか
企業の将来性が事業・商品・サービスの観点から将来性があると判断できるかが重要です。これから少し先の時代にもお客様から求められるサービスや製品を提供できる企業かどうかを見定める必要がございます。

例えば塩野義製薬の場合で考えてみましょう。塩野義製薬は2020年4月に新型コロナウイルスワクチン開発に着手いたしました。その時世界の製薬会社も一斉に新型コロナワクチン開発に血眼になってリソースを投入していました。もし塩野義製薬がワクチンを完成したらどうなるでしょうか?
勿論、日本だけでなく、世界から塩野義製薬のワクチンを購入を希望されるでしょう。これが少し先の将来性です。こういった事例の様に確実に将来性が感じられる銘柄を見つけていく事が重要です。

また、他の多くの投資家がその企業に対し、将来性が在ると判断しているか見定めることも重要です。株式投資は良く美人投票と表現されることがあります。自分が思う一番美人な人を選ぶのではなく、他の人たちがだれを美人と投票するかを当てるゲームだということです。投資が集中するとその企業の株価は上がります。だから、これから先将来性(=今後投資家が魅力がある思える)がある企業かどうかを目利きすることが必要が重要です。



基準2:消費者独占型企業か
消費者独占企業とはそれ(モノやサービス)を欲しいと思えば、その会社から買わざるを得ないような状況にある事業を持つ企業を指します
この言葉はウォーレンバフェットさんというアメリカの有名な投資会社を設立した人が創った言葉です。


例えば、スタイリッシュなスマートフォンが欲しいと考える場合、皆さんだったらどこの会社の製品を思い浮かぶでしょうか? やっぱり今でもぼくは "iPhone"だと思います。あの1つのデバイスから音楽を聴いたり、綺麗な写真が撮れたり、撮影した動画を編集したり、無限の可能性をあのデバイスで叶えてくれる。それが"iPhone"だと思います。だからみんなスマフォは他社製品と比べ高価でも"iPhone"にしたい人いるんだと思います。これは消費者独占事業と言っても過言ではないでしょう。

一方、消費者独占事業の反対の言葉がございます。それがコモディティ型の企業です。これは提供しているモノやサービスが画一的で熾烈な価格販売競争を行っている企業を指します。
例えば家庭用ガスが挙げられます。 家庭で利用するガスは全て同じでどこのガスでも消費者は同じです。唯一挙げるとしたら”価格”です。提供しているサービスや商品が同じなら、なるべく値段が安い価格で提供している企業を選びます。これがコモディティ型の企業の特徴です。これだと企業が価格競争に陥りやすく、じり貧で利幅を減らしていく構図になります。こうなると利益を生まず、なかなか株価にも反映されません。

消費者が価格ではなく、その企業が独占的に販売しているサービスやモノはこのじり貧勝負に陥りません。価格が高くても、買う人が大勢いるんです。そうすると製品が売れ、売上・利益が上がり、株価も安定的に上がりやすくなります。
こういった企業の株を保有していると安心できますね。


基準3:1株当たりの利益(EPS)が力強い増加基調にあるか
EPSとは、「Earnings Per Share」の略で、1株当たりの利益がどれだけあるのかを示すものです。当期純利益÷発行済み株式数の計算式で求めることができます。
EPSは企業の稼ぐ力「収益力」「成長性」の2つが見えてきます。EPSは企業の規模にかかわらず、1株当たりの利益の大きさを表すので、基本的に数値が高いほど企業の収益力は高いと見ることができます。
また、同じ企業の当期EPSと前期以前のEPSを比較することで、企業が順調に成長しているかを判断することもできます。EPSが伸びていれば、前期に比べて成長していると考えられるからです。

このEPSが年々数値が上昇している企業は1株当たりの純利益が拡大しているので、着実にその企業が成長しているのが分かりますね。なので私はこの指標を必ず参考にしています。



基準4:ROE・ROAは十分に高いか

皆さんはROE・ROAという言葉をご存知でしょうか??
株式投資を始めると非常によく聞く単語なので、是非覚えてください。
ただこのこの2つは別途記事を作成し、丁寧に説明するのでお待ちください。今回は概要だけさらっとお伝えいたしますので、こういった指標があるんだ、程度で構いません。

《ROEとは》
ROEとはReturn on Equityの略で、自己資本利益率を指します。
自己資本(純資産)に対してどれだけの利益が生み出されたのかを示す、財務分析の指標です。企業の収益性判断の指標として、また株式投資の指標として重要視されています。ROEは、株主資本利益率とも呼ばれます。

《ROAとは》
一方、ROAとはReturn On Assetsの略で、総資産利益率のことを指します。
会社が持っている総資産を利用して、どの程度の利益を上げているかを示す指標です。ROEは自己資本を用いて算出しますが、ROEは分母が総資産なので、「会社の資産を使って、どれだけ効率的にお金を稼いだか?」を意味します。株主だけではなく、利害関係者すべてが利用する指標です。

https://keiriplus.jp/tips/roe-roa-chigai/

それら指標には業界にも異なりますが大体の基準値がございます。

《ROE・ROAの基準目安》
株主資本利益率(ROE) 10%以上
総資産利益率(ROA)は5%

※あくまで上記は目安。業界などにより平均値は異なる

本記事では、詳細は省きますが銘柄選定をする際に重要な指標です。


基準5:インフレを価格に転嫁できるか(収益確保が出来る事業内容か)

今の日本やアメリカもそうですが、物価上昇が止まらない状態(インフレと言います)が続いています。
この状況下では物価だけではなく、人件費も上がり企業にとっては利幅が削られ、利益が以前より確保できなくなってしまいます。そうした状況下で物価・人件費上昇分を商品やサービスに転嫁できるかがインフレ状況下ではカギとなってきます。

もし、価格転嫁できれば利幅があり収益が確保されるため、純利益増加が見込められます。純利益が上がれば株価上昇、配当金増など株主還元が見込まれますよね。一方価格転嫁できない場合は最悪です。利幅は削られ、更にコストは増加し、企業価値が下がってしまい、株価下落する可能性が高くなります。
そのため、インフレの状況下ではその企業が価格転嫁できるモノ・サービスを展開ではなくてはならないのです。

では、どのように見極めるのでしょうか?

ヒントは、その企業が消費者独占型企業 or  コモディティ企業なのかが価格転嫁できるかの境目になります。

消費者独占企業の場合価格が10%上がった場合でも、その製品の魅力やブランドによって消費者はその価格上昇を許容できる可能性があります。しかし。コモディティ企業の場合その企業を選んでいるメイン理由は「価格」ですので、価格を上げてしまうと競合へ消費者が流れてしまう可能性がございます。そうすると、なかなか価格転嫁できないのがコモディティ企業の特徴です。そういった観点からも投資基準を設けると、下手な銘柄を掴まずに済みますね。

基準6:エントリー価格(買い時期)は適切か

最後に現在の株価で購入することは適切かです。
株価は常に上下します。その銘柄の天井(その銘柄が最高値)・底(その銘柄が最低値)を予想しながら、これから株価が上昇すれば良いですが、現在が天井で株価が上がり切っている場合、キャピタルゲイン(売買差額)が得られないどころか、元本割れに陥ってしまう事があります。

だから、購入予定銘柄がこれからどれくらい迄上昇しそうかを考え今の株価でエントリーして問題無いかを判断して購入することをお勧めします。

また、エントリーと同時に下落時の損切価格を設定する必要があります。株は上昇するだけではなく、勿論下落します。その下落時の損切価格を設定する必要があります。エントリーが見えたら、損切価格と利食い(利益の確定)価格を予め設定しておくと良いでしょう。
例)利食い:エントリー価格から30% 損切:エントリー価格から10%


いかがだったでしょうか?これがぼくの投資銘柄基準です。ご自身の理想の投資スタイルがあると思いますので、様々な有名な投資家や貧しい投資家などの基準を参考にしながらどれが自分にとって正しそうかを見極めてご自身の基準を設けて頂ければと思います。その投資スタイルの範囲で取り入れられる点があれば幸いです。

【超便利!EPSなど重要指標まとめサイト】

両方とも無料で公開してるIR情報をまとめたサイトです。ぼくはめちゃくちゃ重宝しています。

《日本企業の指標を確認する場合↓↓↓》

《米国の指標を確認する場合↓↓↓》

【参考資料】


あいたく

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