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『非常識な成功法則』 神田昌典の考え方 第12回




『非常識な成功法則』 神田昌典の考え方 第12回

『非常識な成功法則』 神田昌典 フォレスト出版
2002年6月29日  初版発行
2002年8月19日  10刷発行


権利収入ビジネスというものがあります。

例えば、賃貸マンションや駐車場の家賃収入とか、グーグルやフェイスブックなどのネット広告収入、自動販売機による収入ですね。

特別の手間をかけずに、現金が集まってくる仕組みのことです。

「繰り返し(リピート)の収入」が大事なのです。

結局、お金の流れを生む「仕組み」を作ることができれば、半永久的にお金が入ってくるわけです。

しかも、その仕組みが複数あれば申し分ないです。

作りたいですね!



一番むずかしいのは、ゼロから稼ぐとき。そのあとは幾何級数的に楽になってくる

一番むずかしいのは、ゼロから稼ぐとき。そのあとは幾何級数的に楽になってくる
お金が寂しがり屋というのは、本当だよ。まるでお金そのものが意思を持っているように、仲間を集め出す。

『非常識な成功法則』 神田昌典 p. 198 



お金は人を選ばない。能力や人格の良し悪しでお金が集まるわけではない。単に、お金がお金を呼ぶだけである。現時点でお金を持っていることと、その人がお金を持ち続けることができるかというのもまったく別物だ

お金は人を選ばない。能力や人格の良し悪しでお金が集まるわけではない。単に、お金がお金を呼ぶだけである。

「あの人は億万長者だから」と、それだけで信用してしまう人がいるが、それは非常に危険である。

金を持っていることと人格とは、まったく一致しないからだ。また現時点でお金を持っていることと、その人がお金を持ち続けることができるかというのもまったく別物だ。

『非常識な成功法則』 神田昌典 p. 199 



とにかく現金が毎月増えるような“お金の流れ”を作ればいいのだ

とにかく現金が毎月増えるような“お金の流れ”を作ればいいのだ。

このことをむずかしく言うと「キャッシュフロー経営」という。名前は聞いたことがあるだろうが、その本質を知っている人はほとんどいない。

一般的にキャッシュフロー経営というと、決算書からキャッシュフロー計算書(C/F)を作り出し、会社の現在価値(NPV)はいくらか、なんて計算することが重要だと思われている。ところが、これは財務の知識であり、知恵ではない。計算書の裏にある”お金の習性”を知らないから、根本的な間違いをする。

『非常識な成功法則』 神田昌典 p. 200 



例えば、浅知恵の経営者は、ちょっと儲かると、儲かる状況が今後も続くと思い込み、借金をして自社ビルを建てる。すると、せっかくお金が入る流れがあったのに、出て行く流れを作ってしまう。その結果、気付かぬうちにお金がどんどん流出していく。お金はエネルギーだから、エネルギーが低下するのである。家を建てると、病気になるというのも同じ理由である

例えば、浅知恵の経営者は、ちょっと儲かると、儲かる状況が今後も続くと思い込み、借金をして自社ビルを建てる。すると、せっかくお金が入る流れがあったのに、出て行く流れを作ってしまう。その結果、気付かぬうちにお金がどんどん流出していく。いまは亡き長銀が、豪勢な自社ビルを建てた数年後に潰れたことからも明らかだろう。お金はエネルギーだから、エネルギーが低下するのである。家を建てると、病気になるというのも同じ理由である

『非常識な成功法則』 神田昌典 p. 201 



🔷編集後記


この元記事をアメブロに投稿したのは、9年前のことです(2014-01-07 21:44:34)。なお、今回再投稿するにあたって加筆修正してあります。

この本が出版されたのは2002年6月29日です。
今から21年前のことです。

しかしながら、この本に書かれている内容はいささかも古びていません。
もちろん、時代の変化で表現方法は今とは違うことはあるかもしれません。

「日本の常識は世界の非常識」「昨日の常識は今日の非常識」などと表現されたことがありました。

神田さんはわざと逆説的な表現を使って、読者の固定観念を粉々にしてしまおうとしているのです。少なくとも、私はそう考えています。

少子高齢化が世界一速く進行している日本が、これから将来に向けて何ができて、何ができないのかを考えることがきわめて重要です。

政治家や官僚に任せっきりにせず、国民一人一人が考え、行動することが求められます。


今後、カリスママーケッターと呼ばれた神田昌典氏の著作の内容から、激変する現代においても一度立ち止まって再考してみる価値があると思われる事柄をお伝えしていきます。
少しでも、あなたのお役に立てれば幸いです。


<今回の投稿から印象的な言葉を取り上げます>

🔴「例えば、浅知恵の経営者は、ちょっと儲かると、儲かる状況が今後も続くと思い込み、借金をして自社ビルを建てる。すると、せっかくお金が入る流れがあったのに、出て行く流れを作ってしまう。その結果、気付かぬうちにお金がどんどん流出していく」

私のサラリーマン人生の中で、この言葉は実感を伴って迫ってきます。
最も長く働いた(約20年)会社で、この言葉通りのことが起きました。

メガバンク3行の勧めで、私募債(少数の投資家が直接引受する社債のこと)を発行し、銀行から億単位の融資を受け、自社ビルを新宿区内に建設しました。

返済の期限は5年と短く、しかも高利の利息は毎月支払い、元本は半年ごとに返済するというものでした。

最初のうちはなんとか返済できていましたが、事業がうまく回転していかなくなるにつれて、返済が厳しくなってきました。

そしてついに、返済が不能になりました。自社ビルは銀行に渡りました。

私は、今でも銀行にはめられたと思っています。私募債を発行したことが自分の首を絞めることになったのです。

返済期間が短かすぎたことと、金利が高かったことです。
見栄を張って自社ビルを建てる大義名分はありませんでした。
賃貸で良かったのです。

そのビルは現在、早稲田大学の研究室の1つとなっています。

私が退職した数年後、その会社は倒産しました。
外国書籍・雑誌の輸入卸の老舗でした。


🟥人が書いた文章や人が発した言葉の一部だけを取り上げる(切り取る)と、その人の文章や言葉の真意を理解できず、誤解してしまうことがあります。前後の文脈の中でその言葉を理解しなかった結果です。
先入観を極力排し、他の人の言葉や文章を理解するように努めなければなりません。


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