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【マキアヴェッリ語録】 第1回

塩野七生さんのご著書『マキアヴェッリ語録』から私の心に残った言葉をご紹介します。

マキアヴェッリ語録

🔷 はじめに

初回ですので、本題に入る前に「マキアヴェッリ」『マキアヴェッリ語録』についてお話します。

あなたはマキアヴェッリという言葉に違和感を覚えませんでしたか?

実は私も違和感を覚えました。マキャベリズムの語源になったのでマキャベリと覚えていました。

本来のイタリア語で言えばマキアヴェッリだったということです。イタリア語を学んだことがありませんので、その点は分かりません。


マキアヴェッリは権謀術数(人をあざむくはかりごと・たくらみ)をめぐらす人?

この本を読むまでは、マキアヴェッリというと権謀術数(人をあざむくはかりごと・たくらみ)をめぐらす人というイメージを抱いていました。といいますか、そう刷り込まれていました。

この本を読んでマキアヴェッリに対するイメージがガラッと変わりました


🔷 出典元

『マキアヴェッリ語録』塩野七生 新潮文庫
平成4年11月25日発行
平成21年1月25日34刷改版
平成31年3月20日46刷


マキアヴェッリのイラスト


🔷 マキアヴェッリの人となり

マキアヴェッリは、単なる素材ではない。作品を遺した思想家です。つまり、彼にとっての『生の証し』は、今日まで残り、しかもただ残っただけでなく、古典という、現代でも価値を持ちつづけているとされる作品の作者でもあるのです

『マキアヴェッリ語録』PP.5-6
ページの表記は以下同様

「イタリア、ルネサンス期の政治思想家、フィレンツェ共和国の外交官」(Wikipediaから)

「著書に『君主論』、『戦術論』がある」(Wikipediaから)


🔷 『マキアヴェッリ語録』とは

塩野七生さんは「この『マキアヴェッリ語録』は、マキアヴェッリの思想の要約ではありません。抜粋です」と<読者に>(P.3)に書いています。

また、「彼の『生の証し』のエッセンスです」(P.11)とも書いています。


初回でしたので、まえがきが長くなってしまいました。

では本題に入ります。引用した個所でその中から特に「私の心に残った言葉」には▷と◁で表示します。


◎ 私の心に残った言葉 ◎

▷「やった後で後悔するほうが、やらないことで後悔するよりもずっとましだ」◁

きみには、次のことしか言えない。
ボッカッチョが『デカメロン』の中で言っているように、
▷「やった後で後悔するほうが、やらないことで後悔するよりもずっとましだ」◁
という一句だ。

『マキアヴェッリ語録』P.263<『手紙』より>


私は長年自分の生き方を「やって後悔するほうがやらずに後悔するよりずっといい」と考えてきました。書名はもうとっくに忘れてしまいましたが、読んだときにこの考え方を自分の今後の生き方の指針にしようと決めました。

時がたって、この本に出会いました。

この言葉を見た時、驚くと同時に、人間の考えることには時代や国の違いを超えて、不変なことがあると気づきました。

いえ、私のことを言っているのではありません。

マキアヴェッリは15~16世紀の人間(1469年5月3日~1527年6月21日 Wikipediaから、以下同様)です。ところがボッカッチョはマキアヴェッリより150年くらい前の14世紀の人間(1313年6月16日~1375年12月21日)なのです!

そして、マキアヴェッリは今現在より約500年前の人間なのです。

「Art is long and life is short. (芸術は長く、人生は短い)」ということわざがあります。

人生は短いからこそ、『やった後で後悔するほうが・・・』という言葉が生きてきます。


チャレンジ

チャレンジすると失敗することがありますが、成功することもあります。しかし、チャレンジしなければ失敗することはありませんが、成功することもありません。

ですから、私より若い多くの皆さんにはチャレンジしてほしいと思っています。


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