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Yahoo! Finance(米国)で英語を学びながら米国株の最新情報をゲットしよう! Vol.002


Yahoo! Finance(米国)で英語を学びながら米国株の最新情報をゲットしよう! Vol.002





はじめに

Yahoo! Finance (米国)は日本のYahoo! ファイナンスとはかなり異なります。動画があり、記者やアナリストなどの記事も所狭しと掲載されています。

私は米国株にも投資しているので、米国株の最新情報を知りたいと常々思っていました。

米国株市場や個別銘柄の情報が日本のメディアで報道されるのはどうしても遅くなります。しかも、ごく一部しか報道されません。かなり省略されているケースも見られます。

それらの情報を素早く入手するためには、米国からダイレクトに発信された記事や動画を見ることが重要です。

米国株市場や個別銘柄の情報は、米国の情報源から聞け!ということです。

そこで、Yahoo! Finance (米国)です。

しかし、私たち一般の日本人は英語を原文で読むのは時間がかかりますし、理解することが難しいでしょう。

そこで、Bing AI (copilot) に力を借りて、英語の原文を日本語に翻訳してもらうことにしました。

⭐ポイント1⭐
米国株市場や個別銘柄の情報を素早く入手することを第一義とする。

⭐ポイント2⭐
米国株市場や個別銘柄に関する専門用語を知る。

⭐ポイント3⭐
翻訳された日本語の文章の中に専門用語や理解しにくい表記が見つかった場合には、さらに質問し理解する。Google の
Bard に質問することもある。

ひとまず、この3つのポイントに重点を置いて、進めてみようと思いました。


第2回のテーマは「インテルは経費削減によって第2四半期に利益を上げた」です。

インテル( Intel Corporation)は、世界最大手の中央処理装置CPUMPU)および半導体素子のメーカー。(Wikipediaから)

インテルという企業について概観してみましょう。直近の業績について報道されています。

インテル株急伸、PC底打ちで強気な見通し-年後半に回復鮮明に

(ブルームバーグ): 半導体メーカーの米インテルの株価が27日の時間外取引で急伸。インテルはパソコン(PC)低迷の底打ちを宣言し、待望の回復が進行中であることが年後半に鮮明になるとの見解を示した。
発表資料によれば、7-9月期の売上高は最高139億ドル(約1兆9400億円)の見通し。1株利益は一部項目を除いたベースで20セントを見込む。アナリスト予想平均は売上高が133億ドル、1株利益は13セントだった。

  インテル株急伸、PC底打ちで強気な見通し-年後半に回復鮮明に 
Yahoo! Japan ニュース  7/28(金) 5:45配信
 


インテル(INTC)株探 


2018年12月~2022年12月の業績推移を見ますと、年々業績が悪化していることが解ります。

このような状況を把握した上で、原文に当たってみましょう。



Investopedia 


こちらが今回のタイトルです。

「コスト削減により、インテルは2四半期にもかかわらず収益の苦戦にもかかわらず利益を上げる」(Bing AIによる翻訳)

<2四半期>は通常<第2四半期>と表現することが多いですが、ここでは翻訳文をそのまま引用しました。

🔴依頼-1 原文

次の英文を日本語に翻訳してください。2回に分けます。
1回目
Cost Cuts Help Intel Turn a Profit After Two Quarters Despite Revenue Struggles

Chipmaker Intel (INTC) reported a surprise return to profitability in the second quarter after two consecutive quarters of loss as cost-cutting measures began to pay off. Intel shares jumped roughly 8% in after-hours trading and are up 6.7% pre-market on Friday.
KEY TAKEAWAYS
Intel shares jumped about 8% after-hours as the company surprised on second-quarter earnings. Earnings per share of $0.13 was the first profit in three quarters.
The company's $3 billion cost-saving plan was a factor in turning a profit. Cost Management Swung A Profit
Chief Financial Officer David Zinsner said in the earnings report that "progress towards our $3 billion in cost savings in 2023 contributed to the upside" this quarter.1 Earlier this year, Intel announced plans to cut its dividend, lay off staff, and slash operating costs.

In the second quarter, Intel reported net income of about $1.5 billion, or roughly 35 cents per share. Earnings per share came in at 13 cents, higher than analyst expectations of a loss of 3 cents per share, according to YCharts data.23

🟦回答-1 翻訳文

「コスト削減により、インテルは2四半期にもかかわらず収益の苦戦にもかかわらず利益を上げる」
チップメーカーのインテル(INTC)は、コスト削減策が奏功し、2四半期連続の損失の後、第2四半期に利益を上げると報告しました。インテルの株価は、取引時間外に約8%上昇し、金曜日のプレマーケットでは6.7%上昇しています。

主なポイント
インテルの株価は、第2四半期の収益が予想外だったことで、取引時間外に約8%上昇しました。

  • 1株当たりの収益は0.13ドルで、3四半期ぶりの利益でした。

  • 同社の30億ドルのコスト削減計画が利益を上げる要因となりました。

コスト管理による利益
最高財務責任者(CFO)のデビッド・ジンズナー氏は、収益報告書で「2023年に30億ドルのコスト削減に向けた進捗が、今四半期のアップサイドに貢献した」と述べています。1 今年初め、インテルは配当金を削減し、スタッフを解雇し、運営費用を削減する計画を発表しました。

第2四半期には、インテルは約15億ドルの純利益(1株当たり約35セント)を報告しました。1株当たりの収益は13セントで、YChartsデータによると、アナリスト予想の1株当たり3セントの損失よりも高くなりました。23


🔴依頼-2 原文

2回目、これで終りです。
Most Business Segments Struggle
Although it beat expectations at $12.9 billion, Intel's revenue is down 15% year-over-year. The company also saw a drop in gross and operating margins, down 5 and 5.8%, respectively.1

The company's largest business segment, the client computing group that operates in chips for laptops and PCs, saw a 12% drop in revenue over the prior year quarter to $6.8 billion. Revenue for self-driving business Mobileye was down 1%, while revenue for its data center and artificial intelligence vertical slowed 15%.

Intel Foundry Service (IFS) was the only business segment out of the five that Intel reports that saw higher revenues compared to the same period the last year, with a 307% jump to $225 million.

The foundry business, where Intel works with specific domestic companies for their semiconductor manufacturing needs, is key to cost savings of about $8 to $10 billion by 2025, the company said in June this year.4 Intel added Boeing (BA) and Northrop Grumman (NOC) as clients for the foundry business this quarter.

Can Intel Compete With Nvidia On AI?
CEO Pat Gelsinger said the company was "well-positioned to capitalize" in the artificial intelligence ecosystem with solutions that "democratize AI from cloud to enterprise, edge and client.”

Analysts and investors have said that Intel's far behind in AI compared to rival chipmakers, such as Nvidia (NVDA), which saw "surging demand" for its GPU chips and data center products leading to a 50% leap in forward guidance.5

Intel shares are up about 30% since the beginning of the year, far lagging Nvidia's more than 200% gain over the same period.
以上です。


🟦回答-2 翻訳文

ほとんどのビジネスセグメントが苦戦
期待値を上回る129億ドルでしたが、インテルの収益は前年比で15%減少しています。同社は、粗利益と営業利益のマージンもそれぞれ5%と5.8%減少しました。1

同社最大のビジネスセグメントである、ノートパソコンやPC向けチップを扱うクライアント・コンピューティング・グループは、前年同期比で12%の収益減少となり、68億ドルになりました。自動運転ビジネスのMobileyeの収益は1%減少し、データセンターおよび人工知能縦型の収益は15%減速しました。

インテル・ファウンドリー・サービス(IFS)は、インテルが報告する5つのビジネスセグメントのうち唯一、前年同期比で収益が増加したセグメントで、307%増加して2億2500万ドルになりました。

ファウンドリー事業では、インテルは特定の国内企業と協力して半導体製造ニーズに対応しており、2025年までに約80億~100億ドルのコスト削減が見込まれています。同社は今年6月に発表しました。4 今四半期には、インテルはボーイング(BA)とノースロップ・グラマン(NOC)をファウンドリー事業の顧客として追加しました。

インテルはNvidiaとAIで競争できるか?
CEOのパット・ゲルシンガー氏は、「クラウドからエンタープライズ、エッジ、クライアントまでAIを民主化するソリューションを提供することで、人工知能エコシステムにおいて資本化することができる」と述べています。

アナリストや投資家たちは、インテルがライバルのチップメーカーであるNvidia(NVDA)などに比べてAI分野では遅れていると指摘しています。NvidiaはGPUチップやデータセンター製品への「急増する需要」により、前向きなガイダンスが50%上昇しました。5

インテルの株価は今年初めから約30%上昇していますが、同じ期間にNvidiaが200%以上上昇したことに比べると大幅に遅れています。 以上です。


原文には次の図表が掲載されていました。

次の文章で指摘していることが一目瞭然ですね。

インテルの株価は今年初めから約30%上昇していますが、同じ期間にNvidiaが200%以上上昇したことに比べると大幅に遅れています。


🔺要約 キーセンテンスを抜粋

🟡インテルの株価は、第2四半期の収益が予想外だったことで、取引時間外に約8%上昇しました。
(ただし、利益が上昇した理由は「今年初め、インテルは配当金を削減し、スタッフを解雇し、運営費用を削減する計画を発表」と関係している)

株主と従業員を泣かせていると言い換えることができます。

一方、利益を増やし、株価を上昇させると、経営陣は報酬が増えるという仕組みがあります。

米国の経営者の報酬は大半は、自社株式の値上がり益(キャピタルゲイン)と配当金(インカムゲイン)です。役員報酬ではありません。

⭐追記(2023/07/30)

米国にはストックオプション(従業員や経営陣があらかじめ決められた期間に決められた価格で自社の株を購入できる仕組みです。具体的には、将来株式を購入できる権利のことという制度がありますから、経営者には多数のストックオプションが与えられます。
以上、追記終わり。

ですから株価が上がれば、報酬が天文学的に増えることさえあります。
必死さが違います。

企業業績が向上(低下)し、株価が上昇(下落)すれば、報酬が増え(減り)、自分に直接跳ね返ってきます。

言い方を変えれば、業績が悪くなれば解任されます。

極論すれば、米国の経営者は株価を上昇させることが大変重要な仕事なのです。

日本の経営者の多くは、サラリーマン経営者ですから自社株式をほとんど保有していません。自社の筆頭株主であるのは創業者でかつ経営トップだけです。

米国では1~12月が会計年度となっています。
つまり、1~3月期は第1四半期、4~6月期は第2四半期、7~9月期は第3四半期、そして10~12月期は第4四半期となります。

米国の第2四半期は4~6月期のことです。

日本では4~3月が会計年度になっている企業が多いですね。

🟡同社最大のビジネスセグメントである、ノートパソコンやPC向けチップを扱うクライアント・コンピューティング・グループは、前年同期比で12%の収益減少となり、68億ドルになりました。

同社最大のビジネスセグメントである、ノートパソコンやPC向けチップを扱うクライアント・コンピューティング・グループが減益となったことはインテルにとって痛手でした。


🟡アナリストや投資家たちは、インテルがライバルのチップメーカーであるNvidia(NVDA)などに比べてAI分野では遅れていると指摘しています。

AI分野での遅れをどのようにして回復していくのかが、喫緊の課題です。


🖊 編集後記

【Yahoo!Finance(米国)で英語を学びながら米国株の最新情報をゲットしよう!】の第2回は半導体最大手のIntel について取り上げました。

第1回はIntelのライバルである NVIDIA を取り上げました。
Nvidia は GPU(Graphics Processing Unitの略で、画像処理装置を意味します。その名の通り、画像を描写するために必要な計算を処理するものです。:基礎からわかるGPU 性能・特徴や選び方のポイント NTTコミュニケーションズ)というAIに欠かせない装置メーカーで圧倒的なシェアを誇っています。

Intelは半導体全般で首位のメーカーですが、AIの分野ではNvidiaの後塵を拝しています。

時価総額を比較してみましょう。

まず、Nvidiaから

エヌビディア Yahoo! ファイナンス
エヌビディア Yahoo! ファイナンス

1兆1547億ドルです。1ドル=141円(2023/07/28)として換算すると約163兆円です。1兆ドルクラブのメンバーです。

次に、Intelです。

インテル Yahoo! ファイナンス
インテル Yahoo! ファイナンス


1536億ドルです。1ドル=141円(2023/07/28)として換算すると約21.6兆円です。

NvidiaとIntelは時価総額で1桁差があります。
調べてみる前は、正直、こんなに差が開いているとは想像していませんでした。投資家の評価がそれだけ違うということです。

株価は、Nvidiaが467.50ドルに対し、Intelは36.83ドルです。前者は後者の約12.7倍です。

発行済株式数は、Nvidiaが24億7000万株に対し、Intelは41億7100万株です。後者は前者の約1.7倍です。Intelのほうが発行済株式数は多いです。

米エヌビディア 時価総額1兆ドル接近【モーサテ】(2023年5月26日)



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