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堀 紘一 名言集 『リーダーシップの本質』(17)

『リーダーシップの本質 真のリーダーシップとは何か』(17)


 『リーダーシップの本質』(初版 2003年6月26日 ダイヤモンド社)は、堀 紘一氏が満を持して上梓した優れたビジネス書です。

 略歴は著者紹介に譲るとして、堀 紘一氏はボストンコンサルティンググループ日本法人代表、ドリームインキュベータ創業者となり東京証券取引所に上場させた、単なる経営コンサルタントではありません。

 優れたビジネス書を数多く執筆しています。


戦いにもバトル=戦闘とウォー=戦争の二種類がある。バトルを闘うのは部門長である。リーダーはウォーを指揮し、勝たなければならない。つまり最終的に勝利しなくてはならないという非常に厳しい責任を負わされている

 
 野球やサッカーなどスポーツの世界でのリーダーである監督は、まず試合に勝つことを要求される。どんなに立派なことを言っても、それが勝利につながらなければメンバーはついてこない。
 企業においても同様である。売上高を増やし、利益を上げることができたとき初めて、経営者としての勝利がある。
 戦いにもバトル=戦闘とウォー=戦争の二種類がある。バトルを闘うのは部門長である。リーダーはウォーを指揮し、勝たなければならない。つまり最終的に勝利しなくてはならないという非常に厳しい責任を負わされている。勝つことはリーダーシップを発揮するためにも必須のことである。

『リーダーシップの本質』 堀 紘一の名言 1 <49>                  



つねに勝つこと、それがリーダーに必要な七つ目の行動である

 
 リーダーは結果が出せなかったら負けである。極端に言えば、メンバーのミスが招いた結果でもリーダーの責任となるのである。
 つねに勝つこと、それがリーダーに必要な七つ目の行動である

『リーダーシップの本質』 堀 紘一の名言 2 <50>                  



リーダーの立場にあるあなたが,部下に一所懸命働いてほしいと思うなら、まずあなた自身が一所懸命働くことである

 
 自分は働かず、口先だけで部下を働かせようと考えるような人間に、リーダーになる資格はない。自分から率先して行動できない人間はリーダーを辞めるべきである。
 リーダーの立場にあるあなたが,部下に一所懸命働いてほしいと思うなら、まずあなた自身が一所懸命働くことである。あなたのその背中を見た部下たちは、必ず自分もやろうという気持ちになるはずである。

『リーダーシップの本質』 堀 紘一の名言 3 <51>                  


✔ 出典元

『リーダーシップの本質 真のリーダーシップとは何か』
2003年6月26日 第1刷発行 ダイヤモンド社



✍ 編集後記

🔶  『リーダーシップの本質』は堀氏の経歴に違わない内容の本です。重要な点は「本質」です。すぐに廃れてしまうハウツーものとは根本的に違います。

私たちは新奇さに目を奪われることなく、常に「本質」とは何かに着目する姿勢を貫きたいですね。

勉強は一生続けることが大切です。世の中は常に進歩しているのですから。劇的な変化にも予兆はあります。感度の良いアンテナを張り、見逃し、聞き逃ししないようにしましょう!

何歳でも、何歳からでも勉強はできます。書籍を手許に置いておけば、いつでも何度でも参照することができます。

「この本は良書だ」と思ったらその1冊の本を何度も読み返すことが重要です。

一度読んだくらいですぐに理解できたという著書は、中身は大したことはないと判断するべきでしょう。「韋編三絶」という言葉がありますね。


🔷 「リーダーの立場にあるあなたが,部下に一所懸命働いてほしいと思うなら、まずあなた自身が一所懸命働くことである」

「率先垂範せよ」とは遠い昔から言われてきたことです。

しかし、現実社会を概観すると、「自分は働かず、口先だけで部下を働かせようと考えるような人間」はゴマンといます。

そのような人物は、部下からまったく信用されていないでしょう。

私が若い頃、「不言実行」が最も良いとされていました。黙って実行することが推奨されていたのです。

しかし、現在では、「有言実行」がベストだと思います。
なぜなら、「これを実行する」と公言することはリスクを負うことになるからです。

一方、「有言不実行」はまったくダメです。
言うだけで成果を挙げることができなければ、恥を晒すことになります。

もっとも厚顔無恥で、何とも思わないかもしれません。


✒ 堀 紘一氏の略歴

ドリームインキュベータ代表取締役社長。

1945年兵庫県生まれ。東京大学法学部卒業。ハーバード大学大学院経営学修士(MBA with High Distinction)。読売新聞、三菱商事、ボストンコンサルティンググループ(BCG)社長を経て、2000年にドリームインキュベータ(DI)創業。

BCG時代には、金融、ハイテク、消費財、Eコマース、中期戦略など数多くの戦略策定及び実行を支援。

『知恵は金なり』『強い会社はこうしてつくれ』『成功する頭の使い方』(PHP研究所)、『人と違うことをやれ!』『どんな「壁」でも突破できる』(三笠書房)、『挑戦! 夢があるからビジネスだ』『脱皮できない蛇は死ぬ』(プレジデント社)、『できることから始めよう!』(ダイヤモンド社)、『ホワイトカラー改造計画』『21世紀の企業システム』(朝日出版社)など著書多数。

(『リーダーシップの本質』の著者紹介から)


✒ 堀 紘一氏の略歴補足

2020年に堀氏はDIの取締役を退任し、DIは電通の傘下となりました。

近況は下記をご覧ください。

「セカンドライフ」を謳歌しているようです。



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