見出し画像

日経ビジネスのインタビュー バックナンバー Vol.079 2013.7.1~2013.7.22



日経ビジネスのインタビュー バックナンバー Vol.079 2013.7.1~2013.7.22




✪ 2013.7.1 (No.1)<325>
1秒で移れる世界で勝つ
森 正文(もり・まさぶみ)氏
[一休社長]

米国の経済がよくなってきて、金融業界の景気が回復し、連泊してくれる外国人客が増えています。ホテル業界の人たちは、平均客単価が上がり、足元の状況は少しずつよくなっていると言っています。

外資系ホテル(ザ・リッツ・カールトン沖縄やインターコンチネンタルホテル大阪など)がどんどん開業するというのは、一休にとって新たな商材が投入されるということですから大変ありがたい。外資系ホテルは日本人の顧客に弱いんです。

高級分野に絞り込んでみて分かったのは、クレームが少ないということです。仮にトラブルがあっても、ホテルはブランドの名にかけて解決しようと努めるからです。結果、我々の満足度も高くなる。


✪ 2013.7.8 (No.2)<326>
タブレット、第二幕は勝つ
樋口 泰行(ひぐち・やすゆき)氏
[日本マイクロソフト社長]

サーフェスは2種類あります。既存のWindowsで利用してきたソフトがそのまま使える「Surface Pro(サーフェスプロ)」と、既存のソフト資産が使えない「Surface RT(サーフェスRT)」です。値下げしたサーフェスRTの敵は明確にアップルのiPadですから、Windows陣営を代表して戦っています。

デスクトップもノートもタブレットもすべて同一化していく。それがパソコンの進化の姿だと思います。この時代を迎えた時に、マイクロソフトはこれまでのWindowsの流れを切ることなくタブレットにも対応しているポジショニングが優位に働くでしょう。

本社との間で信頼関係を構築できていますので、ある程度の独自の施策は許される環境です。ただ、社内インフラやソフトウェアの開発など、個別にやると効率が悪くなる部分については、強力なガバナンスが効いています。


✪ 2013.7.15 (No.3)<327>
短時間正社員は日本の慣習を変える
宋 文洲 (そう・ぶんしゅう)氏
[ソフトブレーン創業者]

短時間正社員が今後普及すれば、「総労働時間」と「仕事の成果」に相関関係はないことがはっきりしてくると思います。

ホワイトカラーの仕事では、時間あたりのパフォーマンスを重視すべきであって、労働時間の長さとは関係ありません。短時間正社員が増えていけば、この慣習は徐々に改められるのではないでしょうか。

アルバイトや派遣社員はもとから時給をベースとした賃金体系を採用しています。だったら正社員も能力給に労働時間を掛けあわせた時給ベースの賃金体系にしてしまえばよいのではないでしょうか。その方がシンプルで分かりやすく、利用者も使いやすいと思います。

 * 今週は「編集長インタビュー」が掲載されませんでしたので、「経営新潮流」から記事を掲載しました。


✪ 2013.7.22 (No.4)<328>
駐車場を“コンビニ化”する
西川 光一 (にしかわ・こういち)氏
[パーク24社長]

日本では駐車場の供給量が圧倒的に足りていません。例えば平日昼間の東京と大阪の「瞬間路上駐車台数」は約15万5000台ですが、その約8割が違法駐車と言われています。

潜在的な需要がまだまだあって、適正な場所と規模で駐車場を作り続ければ成長可能な市場なんです。

駐車場ビジネスにおける最大のリスクは、土地の賃貸契約の解約増加です。「占有率」と呼ぶ、24時間を分母にした場合の利用時間も底を打ちました。土地の解約リスクという意味では、ほとんど影響がありません。



🔷 編集後記


この元記事をアメブロに投稿したのは、10年前のことです(2014-02-11 19:32:10)。そして、オリジナル記事は11年前のものです。

読み直してみますと、「こんなことも書いていたのだな」「この個所に関心があったのだな」ということが思い出され、当時の自分の心境に思いを馳せています。

それだけ歳をとったのだと実感しています。

編集長インタビューの記事を読み返してみると、当時の経営者の心意気・信念・余裕・揺るぎない自信といったものが伝わってきます。

月日が経ち、自分だけでなく身の回りにも、環境にも変化があります。
しかし、経営に限らず、物事の本質は変わらないものです。

今回のインタビューの中から興味深い言葉を拾い出してみます。

西川 光一 (にしかわ・こういち)氏
[パーク24社長]


の言葉から。

日本では駐車場の供給量が圧倒的に足りていません。例えば平日昼間の東京と大阪の「瞬間路上駐車台数」は約15万5000台ですが、その約8割が違法駐車と言われています。

🔴「平日昼間の東京と大阪の「瞬間路上駐車台数」は約15万5000台ですが、その約8割が違法駐車と言われています」

ある日の午後、横浜駅西口から横浜駅に向かって、40年以上親しい付き合いをしている真友と歩いていた時、駅前の狭い車道でトラックが立ち往生している現場を目撃しました。その場にいた数人が騒いでいました。野次馬が取り囲んでいました。

その車道は一方通行で、狭いだけでなく、進行方向左側に1台ずつの有料駐車枠が設けられていました。

その有料駐車枠に車を駐車しているだけでも、その横を通り抜けるのは楽ではない状況であるにもかかわらず、駐車枠が設置されていない進行方向右側に乗用車が止められていました。明らかな違法駐車です。

そのため、トラックが進めなくなっていたのです。数分して、違法駐車していた乗用車の所有者が現れると、トラックドライバーと口喧嘩が始まりました。

私は、駅前交番が目と鼻の先にあるので、当事者のどちらかが警察官に事情を説明し、問題解決をすべきだと思いましたが、埒が明きませんでした。

違法駐車した方がいけないのは明らかですが、喧嘩になってしまったので、一向に解決しそうにありませんでした。

私たちは急いでいたため、その後どのように解決されたのかは知る由はありませんでした。

違法駐車は後を絶ちません。罰金だけのペナルティでは根本的な解決には至らないでしょう。


<Ameba blog (Ameblo) に投稿した当時の解説記事 2014-02-12 23:30:14>

⭐️「はじめに」に書きましたように、携帯やスマホ版のサイトは、2007年1月から2013年7月まで毎週掲載してきました。

1ページに1カ月分(4回から5回)をまとめて掲載しています。

オリジナルの「編集長インタビュー」から特に印象に残った言葉を、ご紹介する形式を採っていますので、1週ごとの量は少なめです。

このため1カ月分のインタビュー内容を1ページに取りまとめています。

このブログでは、この形式を採用せず、毎週1回「編集長インタビュー」から一部を抜粋し、ご紹介していきます。

ブログの可能性を引き出せるように、いろいろな試みをしていきたい、と考えています。

例えば、互いのブログを紹介しあう「相互リンク」はその1つでしょうし、コメントやトラックバックもそうでしょう。

さらに、携帯やスマホ版のサイトでは、特に携帯ではデータ処理量が少ないために、表示できなかった画像データも、ブログ版では意識せずに扱うことができます。

掲載した記事に、私のコメントを追加することを考えています。

特に制約は設けず、自由に書いていきたい、と思っています。

インタビュイー(インタビューされる人)に関連した事柄や、業界の動向など書きたいことはたくさんあります。

たくさんのコメントをいただけると、とても嬉しいです。批判的なことでも構いません。

あなたがご存知の情報で公開することに問題がなければ、ぜひコメントをお書きください。お待ちしています。

日経ビジネス』について付け加えることがあります。2つあります。

1つは、発行日付です。
普通、週刊誌の発行日付は発売日よりも1週間先の日付になっていますね。

今朝 (2013年8月1日) の新聞に掲載されていた、『週刊新潮』も『週刊文春』も8月8日号となっていました。これが普通ですね。

ところが、『日経ビジネス』は、毎週金曜日に指定した場所(主に自宅)に届けられ、発行日は翌週月曜日になっています。

つまり、最新号は8月2日に届き、8月5日号ということになります。

日経ビジネス編集部は、『日経ビジネス』の最新のホットな情報をできるだけ早く伝えたい、という方針を徹底しているからではないか、と考えられます。

もう1つは、サイトとの連動と独自コンテンツの配信です。

日経ビジネスオンライン (現在は日経ビジネス電子版というサイトがあり、雑誌で掲載できなかったその後の進展に関する記事やサイト独自の記事を配信しています。

有料のスマホやタブレット、PCで閲覧できる独自配信の記事があります。

いろいろとお話してきましたが、当ブログは『日経ビジネス』の「編集長インタビュー」から特に印象に残った言葉をご紹介するブログです。

これからよろしくお願いします。

*というわけで、次回からは1件ずつ編集長インタビューの一部をご紹介していきます。



1回の投稿ごとに1カ月分にまとめたインタビューの概要を掲載します。
2007年1月8日号からスタートし、2013年7月までの6年7カ月分のバックナンバーだけで79件あります。

途中、数件記事が抜けている個所があります。

データを消失してしまったため現時点では再現できませんが、日経ビジネス電子版では「2011年10月から最新号まで」のバックナンバーが閲覧できるようですので、抜けている個所に該当する部分が見つかれば、追記します。

⭐ 『日経ビジネス』の電子版セット(雑誌+電子版)を「らくらく購読コース」で2022年9月12日号 No.2157 から定期購読をスタートしました。


「日経ビジネス 電子版使い方ガイド」(全24ページ)を見ると
「雑誌『日経ビジネス』のバックナンバーの閲覧について」で、
閲覧できるのは2011年10月から最新号と書かれています。
そのため、2008年8月18日、25日分の記事は確認できません。
しかも紙の雑誌は、はるか昔に処分しています。


『日経ビジネス』の記事を再投稿することにした経緯

再編集して再投稿することにした理由は、次のとおりです。
自分が当時どんな記事に興味があり、どのような考え方をしていたのかを知りたいと思ったからです。

当時の自分を振り返ることで、当時と現在で考え方は変わったか否か、あるいは成長しているかを確認したいと思いました。

記事データは当然古くなっていますが、本質的な部分は必ずあるはずで、しかも普遍性があります。その個所を再度学んでみたかったのです。

さらに言えば、『日経ビジネス』のバックナンバーをご紹介することで、この記事に目を通していただいたあなたに何らかの有益なヒントを提供することができるかもしれない、と考えたからです

「私にとって、noteは大切なアーカイブ(記録保管場所)です。人生の一部と言い換えても良いもの」だからでもあります。
プロフィールから)


(4,603 文字)


クリエイターのページ


日経ビジネスのインタビュー(バックナンバー)


日経ビジネスの特集記事(バックナンバー)


日経ビジネスの特集記事


サポートしていただけると嬉しいです。 サポートしていただいたお金は、投稿のための資料購入代金に充てさせていただきます。