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『非常識な成功法則』 神田昌典の考え方 第14回




『非常識な成功法則』 神田昌典の考え方 第14回

『非常識な成功法則』 神田昌典 フォレスト出版
2002年6月29日  初版発行
2002年8月19日  10刷発行


安定志向を望む人は、なくなりません。

親、兄弟、親戚、友人、知人の意見や、世間体を過度に気にして大企業に勤めることを人生の目的にしてしまう人たちが、後を絶ちません。

神田さんは安定と思われる、「大企業に勤めることは、実は不安定なんだ」、と指摘しています。

事実、大企業は人が余り、人員削減のため、「追い出し部屋」という名の「窓際族」に代わる露骨な施策をとっているところがあります。

また、大企業でなくても、有名企業に就職したがる人も多いです。

「ブラック企業」の疑いがある企業を厚生労働省が調査したところ、その82%の4189社が「ブラック企業」だったことが判明しました。

これでも氷山の一角かもしれません。

噂だけではなかったのです。

「早期退職制度」は、やめてほしい人は会社にしがみつき、残ってほしい人は退職してしまう、という企業の思惑と異なる結果を生み出しています。

「複数の収入源を持つこと」が安定をもたらす、という言葉は傾聴に値します。



結局は、自分で考えた人間に、自分はなる

結局は、自分で考えた人間に、自分はなる。年収ですら、自分の決めた額になる。

その年収を決めないから、得られない。その年収を得ようとしないから、頼まない。

そして、その年収を得た後は、その年収を超えるような仕事をしないから、その年収が保てないだけである。

『非常識な成功法則』 神田昌典 p. 206 


お金に対する罪悪感を持たないこと、お金の流れを作ること、そして自分の年収は、自分で決めること、だ

復習をしておくと、お金に対する罪悪感を持たないこと、お金の流れを作ること、そして自分の年収は、自分で決めること、だ

収入アップをするためには、この三つの単純な原則を使うだけなのだが、お金というのには妙なベールに包まれ、なかなかその本質が見えにくい。

多くの人は、お金がすべてじゃないと思っている。

本心では、私もそう思う。

結局、お金がないと幸せでない人は、お金があっても幸せではない。でも、だからといって、お金を否定する必要はない。

『非常識な成功法則』 神田昌典 pp. 203-204 


複数の収入源を持つことが重要なんだよ

「現在は、安定の定義というのが『大企業に勤めること』ではなく、数だということ。複数の収入源を持つことが重要なんだよ。大企業で働くことは、大きな仕事ができる素晴らしい機会だけど、1つの収入源しかないという極めて不安定な状況。だってサラリーマンとプーとの差は、給与明細書1枚きりだからね。そこから脱却して欲しいってこと」(成金と凡人の会話④から)

『非常識な成功法則』 神田昌典 p. 211 



🔷編集後記


この元記事をアメブロに投稿したのは、9年前のことです(2014-01-10 22:00:59)。大幅に加筆修正しました。

この本が出版されたのは2002年6月29日です。
今から21年前のことです。

しかしながら、この本に書かれている内容はいささかも古びていません。
もちろん、時代の変化で表現方法は今とは違うことはあるかもしれません。

「日本の常識は世界の非常識」「昨日の常識は今日の非常識」などと表現されたことがありました。

神田さんはわざと逆説的な表現を使って、読者の固定観念を粉々にしてしまおうとしているのです。少なくとも、私はそう考えています。

少子高齢化が世界一速く進行している日本が、これから将来に向けて何ができて、何ができないのかを考えることがきわめて重要です。

政治家や官僚に任せっきりにせず、国民一人一人が考え、行動することが求められます。


今後、カリスママーケッターと呼ばれた神田昌典氏の著作の内容から、激変する現代においても一度立ち止まって再考してみる価値があると思われる事柄をお伝えしていきます。
少しでも、あなたのお役に立てれば幸いです。


<今回の投稿から印象的な言葉を取り上げます>

🔴「お金に対する罪悪感を持たないこと、お金の流れを作ること、そして自分の年収は、自分で決めること、だ」

これは言うほどに簡単なことではありません。頭では理解しているつもりでも、実行段階で急ブレーキがかかってしまうことがよくあります。

自分ともう一人の自分との対話を通して、選択することが必要になってきます。その際、他人の評価を一切気にせずにできるかどうかが分水嶺になります。

他人の評価を気にしないということは、相当に勇気のいることです。

「失敗したらどうしよう。恥をかくことになるな」
「組織の中で浮いてしまうかもしれないぜ」
「軽蔑されるかもしれないよ。それでもいいのか?」

といったもう一人の自分から発せられた囁きに、覚悟していたはずなのに諦めてしまうことがしばしばあります。

もしかしたら、自分で考えていたほどには、他人は関心がないかもしれません。他人が自分に関心があると思うのは、自意識過剰かもしれません。

結局は、「やるか、やらないか」の二者択一になるのは自明なことです。

あなたにはその覚悟がありますか?


🟥人が書いた文章や人が発した言葉の一部だけを取り上げる(切り取る)と、その人の文章や言葉の真意を理解できず、誤解してしまうことがあります。

あるいは、時として全く逆のことを述べていることもあります。注意しなくてはなりません。

前後の文脈の中でその言葉がどう使われているかを確認することが不可欠です。

ですから、できるだけ広範囲で引用し、その文脈の中でその「言葉」がどう使われているかを理解するための助け、となるようにしたいと考えています。

先入観を極力排し、他の人の言葉や文章を理解するように努めなければなりません。


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藤巻 隆
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