【アリス・スカーレットの秘密】第37話 孤独感
⭐孤独感「ああ、なるほど。そういうことだったのか」
つまり、こういうことだろう。
僕の教え方がうまかったおかげで、咲月の学力が上がった。それにより、成績が上がり、先生たちに目をかけられるようになった。そして、今回のテストでは学年トップの成績を取ることができた、というわけだ。
そう考えると、僕は少し複雑な気持ちになった。
僕は自分のためではなく、咲月のために頑張ったというのに、結果的にそれが自分にとってプラスになったということなのだから。
「まあ、でも、咲月のためになったな