【EDH紹介】邪神カローナ
今回は邪神カローナを統率者にしたEDHデッキを紹介する。
パワー的には4~5位だと思うが、レベル帯をそれなりに無視して遊べるデッキなので、中々に気に入っている。
また、方向性が見えてきてまだまだ調整途中なので覚書としての意味も込めてここに記しておく。
邪神カローナはどういうカードなのか?
邪神カローナはスカージに収録されている5色の伝説のクリーチャーで、アクローマとフェイジ、そして陰謀団の老女のザゴルカが融合してドミナリアの女神として君臨した。
ストーリーではカマールと戦い、彼を追い詰めたがカーンと彼女を裏切った部下二人に打ち取られて、プレインズ・ウォーカーのジェスカとして蘇っている
一度も再録はされていないのであまり売ってはいないが、値段はそこそこ安く、最安で60円ほどで売っている。
またカードには書かれていないがルール変更にてオラクルが修正されていて、アバターのクリーチャータイプを持っている。
5色ではあるが6マナ5/5速攻のスペックに加えて、カローナの攻撃時にクリーチャータイプを指定して、そのクリーチャータイプを持つクリーチャーはターン終了時まで+3/+3修正される。
攻撃時にアバターを指定すれば8/8となってアタックすることも出来るし、また他の部族を指定してロードのように動くことも出来る。
中々に攻撃力の高いクリーチャーだ。
しかし、彼女は各プレイヤーのアップキープにそのプレイヤーの元に行ってしまうというデメリットを持っている。
4人戦で一人を集中狙いすれば8点×3で24点の統率者ダメージを与えて1ターンの間に沈めることが出来るが、自分が一番の脅威であった場合には逆に自分のジェネラルに24点ダメージを与えられる危険性をはらんでいる。
デッキ紹介
邪神カローナを統率者として使う場合に、デッキの方向性は二つ考えられる。
一つはカローナを部族ロードと考えて、出してアタックするときには一撃で3人沈められるようにする。もう一つは邪神カローナが裏切っても守れるようにする事だ。
このデッキでは後者の守ることを選択している。
すなわち、邪神カローナを相手に渡して自分だけ守って、自分以外で潰し合いをして貰って漁夫の利で勝つことを目指す。
デッキコンセプト
このデッキは「邪神カローナを相手に渡してつぶし合いをして貰う」と言う事をコンセプトにしているが、ここで重要なのが「相手のヘイトをいかに買わないか」と言う事である。
5/5速攻を渡してくる相手はそれだけで脅威なので、他のプレイヤーに渡る前に早々に潰して驚異の芽を摘んでおきたいと考えるのが普通だ。
しかし、こちらとしてはそんな事されたらたまらないので、まず自分の身を守る防御手段を用意する必要がある。
そして、それよりも大事な事は相手プレイヤーからのヘイトを下げる。すなわち自分が他者への利益になることをアピールすることだ。
吠えたける鉱山など全てのプレイヤーに効果のある置物を配置することで、他プレイヤーに自分の有用性を示すと共に他者の脅威性を上げることで自分の脅威性を下げて、なるべく狙われないように動く。
最初にこのデッキは「レベル帯をそれなりに無視して遊べる」と書いたが、理由はここにある。
自分から積極的に動いて勝ちに行くデッキではなく、カローナを人に押し付けたり、他のプレイヤーを支援して遊ぶデッキなので、相手のデッキのレベル帯が高くても低くても、それなりにやって行ける。
逆に他のプレイヤーが事故っていてもドロソの置物のおかげで事故を解消出来たり、誰かが突出してもドローで妨害を持って来てもらったりと、他者に恩恵がもたらされるカードを入れているおかげで自分以外の誰かが動いてくれる場合が多い。
逆に他が好き勝手動くデッキしかいない場合はゲームが加速して収集が付かなくなる場合もあるが、それはそれでゲームが早く終わるので良しとしよう。
カード紹介
それでは具体的なカードの紹介をしていこう。
入っているカードはいくつかの種類に分けられる。
一つは5色を出す為のマナ加速、そして全てのプレイヤーに影響のある恩恵カード、カローナから自分の身を守る防御カード、カローナを他のカードから守る除去カード。
大体この4種類に分けることが出来る。
マナ加速
これはあまり書くことは無い。
カローナが5色6マナと重いので、とにかく思いつくマナ加速は入れた方が良い。
重さは気になるが、団結のドミナリアで収録された荒野の偵察はマナ加速をしながらトークンを出して身を守れるので良い選択かも知れない。
また、身を守りつつ加速出来るカードとしてはエルドラージトークンを出せる成長の発作、特定のプレイヤーに恩恵があるピールの気まぐれ、除去としても使える古き神々への拘束も選択肢として考えられる。
恩恵
ここでは吠えたける鉱山系の追加ドローが出来る置物をメインに入れている。
後述する防御カードを持ってくるという意味もあるが、それに加えて他者の脅威を上げつつ、お互いの牽制をして貰うという狙いもある。
吠えたける鉱山以外には熱病の幻視、栄華の儀式、寺院の鐘が入っている。他にはクルフィックスの指図なども候補として考えられる。
除去
チャンプブロッカーやアタッカーを減らす為に全体除去が少なからず入っている。相手がトークンデッキの場合は邪神カローナで+3/+3修正されるので、数を減らしておかないと相当な攻撃力となってしまう。
しかし全体除去で邪神カローナが死んでしまっては元も子もないので、入っている全体除去は招待制やスナップダックスの神話のような1体だけを残すような全体除去をメインに入れている。
防御
デッキの割合を最も多く占めているのが自分を守る為の防御カードだ。
防御カードにも種類があり、一つはカローナにアタック制限を掛ける誓約・推進力オーラ。これは11種類入っているが、使ってみたところあまり使い勝手はよくはなかった。
邪神カローナが6マナの重さなので、出したターンにオーラを付けることが難しかったからだ。これは出す回数が増えるたびに難しくなっていく。
そして推進力は使嗾なので、タイマンになった時に意味はなくなり、強化されたカローナが自分に襲い掛かってくる。
なので入れるのならば誓約5種類だけにして、推進力は控えめにするのが良いと考える。
逆に攻撃制限を掛けなくても自分を守れるオーラとしてアルマジロの外套がある。これは絆魂ではなく「エンチャントされているクリーチャーがダメージを与えるたび、あなたはそれに等しい点数のライフを得る」なので邪神カローナが他のプレイヤーをアタックすれば自分のライフが回復する。
ジェネラルダメージは回復出来ないが、ライフレースには相当有利になるので、これは中々に使い勝手が良かった。
カローナを強化出来るオーラや装備品も重要だが、防御の要となるのはプロパガンダなどの攻撃制限系エンチャントだ。
これはカローナより先出し出来るし、何より脅威となる横並びの攻撃を防ぐことが出来る。
これはあればあるだけ入れておいた方がよい。
全体除去に巻き込まれてはしまうが、攻めに転じることが出来るのでクリーチャーによる防御も重要だ。
ランパン内蔵のウッドエルフなどのCIPクリーチャーはチャンプブロッカーとして役に立つし、若葉のドライアドのような毎ターントークンを生成出来るクリーチャーは非常に心強い。星界の蛇、コーマも入れておくべきだった。
しかし、ここで意外な強さを発揮したクリーチャーはプロテクション持ちと破壊不能持ちだ。
カローナはトランプルを持っていないので破壊不能クリーチャーを突破することは出来ないし、そして何より5色なのでプロテクションには全てひっかかる。
赦免のアルコンなんかは攻撃制限の能力を持ちながらもプロテクション白を持っているので、非常に防御力に優れている。
最後に
いかがだったか?
邪神カローナはコンセプトが分かり易く、レベル帯も広く遊べるので、相手のレベル帯が分からない時には重宝するデッキだ。
書いていて調整の案もいくつか思いついたので、また少し改造をしていきたいと思う。
これを読んで「これは入れた方が良いんじゃないか」や「これは入れたら面白いんじゃないか」と言うカードがあったら教えて欲しい。
それでは、良いEDHライフを。
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