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ステイトメントはむずかしい?

今週の18日から横浜の吉田町にあるフォトバー・サヨウさんで企画写真展に出展しています。この展示は写真家のThomas H.Haraさんとサヨウのオーナーである写真家の田中亜弥子さんが、ステイトメントと写真からメンバーを選抜して開催されている写真展です。

応募時に写真と一緒にステイトメントを送るわけですが、普段は目に見える形で宣言したりしないことが多いものなので、ちょっとどう書くべきなのか悩んだりもします。

21日(土)にはトーマスさんのセミナー(申し込み終了)があり、その中で展示者が一人一人、展示写真のプレゼンをしますが、参加者の皆さんにはステイトメントと写真の関係性などに興味がある方も多そうだなど感じています。

選抜の通過にあたって今回はステイトメントについて非常に良いフィードバックをいただけているので以下に全文掲載いたします。

先に読んで疑問や興味を持っていただいておくことで、セミナーでより多くの発見があったらいいなと思っての投稿になります。

(また、追って展示風景などを掲載することで膨らませられたらと思います)

書き方のセオリーを学んだことがある訳では無く、具体的に教えられることがある訳でもありませんが、自分なりに『写真を一緒に見る上で、こういうものが快適だな』と思える内容にしています。

今回は150字程度という指定があったので、それに沿ってまとめました。

<STATEMENNT>

もう50代も半ばに差しかかろうとしているのに、人が亡くなるということがとても身近で普通のことなのだと本当に知ったのは一昨年の弟の突然の死だった。
写真が記録するのが人の営みであるなら最大の関心事の一つは生と死であろうと思うが、それを他人に語るには何か人生の裏書きのようなものが必要だ。

日頃は女性ポートレイトを撮影することが多い。
私にとってシャッターを押す動機の大半は美しいからというもので、同時にそれが朽ちていく哀しみを重ねていると思う。
日本的美意識や死生観に囚われているかもしれない。

今回は自分のそういう嗜好が色濃く出ているスナップを選択している。
年齢を重ねるごとに生と死、その間にある人の営みの全てが肯定的で美しいものだと感じる。

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