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ノック 終末の訪問者(2023)

最新のM・ナイト・シャマラン監督案件「ノック 終末の訪問者」を観た。

予告編にあった通り、山小屋で穏やかな休日を過ごしていた3人の家族の元へ、突如として武装した見知らぬ謎の男女4人が訪れ、囚われの身となってしまう。

いわく、世界はまさに滅亡の危機に瀕していて、「家族のうちの誰か1人が犠牲になれば世界の終末を止めることができる」ので、誰が犠牲になるか話し合って決めてくれと…

そんなことを言われても、決められる訳ないし、あんたら頭おかしいんちゃうん!? と、理不尽な話に納得できない家族だが、彼らの信念と決意はハンパなものではなく、「ええ〜っ」てな展開になっていく。

山小屋ひとつを使った、ワンシチュエーションスリラー。なかなか演出は巧くて、100分間ちゃんと緊張感を保ったまま物語は進行する。

気が狂った殺人鬼に襲われる映画ではなく、あくまでも冷静で世界を救おうと狂信的に行動する人を相手にしなきゃいけない映画なので、ホラー的な怖さはないが、圧迫感がハンパない。

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のドラックス役や「ブレードランナー 2049」の冒頭に登場する逃亡レプリカント役が印象的だったデイブ・バウティスタが謎の4人組のリーダーを務め、この物語の説得力を一身に担っている。好演!

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