オクス駅お化け(2022)
チョン・ヨンギ監督の日韓合作ホラー「オクス駅お化け」を観た。
2011年にNAVERウェブトゥーンミステリー短編として発表され当時1億を超える閲覧数を獲得したという原作を、「リング」の高橋洋×「アパートメント」のイ・ソヨン×白石晃士(脚本協力)による脚本で実写映画化。駆け出しのウェブニュース記者がアクセス数を稼ぐため、地下鉄オクス駅で起きる人身事故の謎を追ううちに、不気味な怪死が次々と起こり始めるというお話。
物語自体は、さすがウェブトゥーンミステリー短編が原作なだけあって結構底が浅くて「?」って思う展開もあるものの、お化け屋敷的な不気味さとドッキリが適度にやってくる点では娯楽ホラー映画として一定の水準に達していると思うし、80分という尺も観やすくて良い。
あと、オクス駅のお化けより主人公が働くウェブニュース会社の社長の方が"怖く"ないか?と思ったり。
本作の"不気味担当"テヒの役どころにだけちょっと不可思議な点があって疑問が残るが、まぁ、いいか…。そんなに深く考える映画じゃないし。
【以下、ネタバレ】
怖いぞ怖いぞ怖いぞ~って緊張感を高める割には本当に怖いものが出てくる回数は少ないので、怖いの苦手な人でも割と大丈夫かも。
最後はお化けそっちのけで主人公と社長の対決になって、お化けは放ったらかしかよ!? って思った。
「映画に登場する4桁の数字は、韓国で児童を対象とした犯罪事件の日付であり、忘れずに覚えておきたいという思いで慎重に入れました」という監督の言葉を読んで、その想いだけは、ちゃんと理解しておこうと考えました。