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胸騒ぎ(2022)

胸糞が悪い映画は僕が観ても気分悪くなるので決して好きなわけではないが、「この映画、とても胸糞が悪くなる映画なんですよ」と言われると、それを観なければ"逃げた"ような気持ちになるので、逃げるのは嫌だなと思って観に行ってしまう。実に面倒くさい(苦笑)。

そんなわけで、2022年制作のデンマーク・オランダ映画、クリスチャン・タフドルップ監督作品「胸騒ぎ」を観てきた。

イタリアでの休暇中に、娘を連れたデンマーク人夫婦は、愛想の良いオランダ人夫婦とその息子と出会い意気投合。後日、オランダ人夫婦から週末にわが家に遊びにおいでと招待されて人里離れた彼らの家を訪れたまでは良かったが、オランダ人夫婦の“おもてなし”が妙にズレていて居心地が悪い。

嫌な気持ちを抱きながらも、その好意をむげにできない善良な一家は、週末が終わるまでなんとか辛抱しようとするが…

その先は全部ネタバレになってしまうので、何も言えないとゆーか。まぁ、旅先で一度会っただけで、妙に馴れ馴れしい人についていくと、碌なことにならないっていう、いつものパターンで。

映画中盤で想像できる範囲で、胸糞が悪くなるようなことが起こります。でも、想像を絶するほどじゃなかったので、あまりダメージはなかった。けど、嫌なことするよね。

だけど… なんであんなことしてんのか、そのへんがよくわからなかった。理由なんかなく、単なるアタマのネジが飛んだ人なのか? そのあたりを、もう少し掘り下げて見せてくれたら、もっと怖くて面白くなったような気がするなぁ。

【以下、ネタバレ】
オランダ人夫妻の家に行って早々に、息子が喋れない理由を訴えて来た場面で、おおよそのラストの展開が見えたが、どんな形でその最後が訪れるのやらとドキドキしていたら、最後の方は意外と尻すぼみだった。あの石投げるのって、どうなのよ…!?

この映画の1番のピークは、たくさんの家族写真を発見するところかな? でも、もうちょっと恐怖の煽り方はあった気がする。全体的に演出のモタモタした感じが残念。

でも、逆にモタモタした感じが国や言葉が異なる家族同士のコミュニケーションのぎこちなさを表している面もあると言えるか?

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