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ロスト・フライト(2022)

ジャン=フランソワ・リシェ監督の「ロスト・フライト」を観た。バランスが良い、"78点"くらいの、満足度が高い娯楽映画。

年越しのフライト、ベテラン機長のトランスは航路の悪天候を回避して飛びたいと意見するも、燃料も時間ももったいないので嵐の上を飛べばいいじゃんと会社から却下される。

そして案の定、嵐の中で落雷によりコントロールを失った航空機は、あわや墜落か… という大ピンチに! このへん、航空機パニック映画としてなかなか面白い。

この大変な危機をベテラン機長の見事な手腕で乗り切り、奇跡的にフィリピンの離島に不時着。とにかく墜落を免れて良かった… と思ったら、なんとこの島は凶暴な反政府ゲリラが支配する無法地帯だった。と、一難去ってまた一難!!!

スマホの電波がないのは当然、航空機の無線機器も故障して使えないため、機長は救助を求めて危険なジャングルに向かおうとするのだが、ここで、この便で移送中だった殺人犯のガスパールを同行させることにする。乗客を危険に巻き込めないのと、元軍人のガスパールが助けになる可能性に賭けたのだ。

正義感が強くなんとかして乗客の命を守ろうとする機長と元軍人で殺人犯の男の"いつ裏切られるかわからない"バディムービーであり、反政府ゲリラから乗客を守るアクションムービーであり、前半の航空機パニックも合わせると、一粒で3度美味しい娯楽要素満載な映画に仕上がっているのが好感度高し。

とはいえ、じゃあめっちゃ凄い映画なのかと問われれば、ややB級なところもあって、そのへんが80点から2点引いて78点ということなのです。面白いよ。気軽に楽しむ映画としておすすめです。

原題の「Plane」は、シンプルでいいね!(もちろん、そのままじゃ邦題にならないけど)

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