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ブロンド(2022)

物議を醸しているNetflix映画「ブロンド」を見た。マリリン・モンローがいかに周囲から痛め付けられながら生きたかを(フィクションを交えて)描くヘビーすぎる作品です。

主演のアナ・デ・アルマスが出ずっぱりな上に、終始一貫極端に酷い目に遭い続け、不必要なまでにヌードシーンが繰り返され、それでいてスクリーン上のマリリン・モンローと1人の人間としてのノーマ・ジーンを一瞬で切り替えて見せる… こんな役をよく受けたなぁと思うのだけど、この難役を全身全霊で演じ切っているから凄い。本作が、アナ・デ・アルマスの評価を高めることは間違いないでしょうね。

ただ、作品としては、1人の女性が痛め付けられる姿を2時間47分にわたって見せ続けられる本作はまるで拷問のようで、娯楽性も乏しく(アンドリュー・ドミニク監督はどちらかといえばアート作品に振っているのだろうが)見ている方も辛くなります。これって、この映画を作ること自体が、この映画のテーマ性とダブって見えてしまうんだけどなぁ…。

劇中でマリリン・モンローの映画を再現する場面などは、驚くほどの再現度で、まさに一見の価値ありだったりします。

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