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「致命的に文章が書けない」を解決する魔法はないものか考えてみる「1日1note」1日目

「書けない……」
僕はもうかれこれ何時間も白紙のnoteを目の前に唸っている。

文章を書けるようになりたいと、藁をもすがる思いで「文章塾」に申し込む。

先生の説明や例え話、メソッドのしくみはとても明快、すぐにでも書けそうな気になった。塾の時間中、簡単なワークがあって実際自分でも考えてみる。

「書けない……」
というよりも、もっとショックなのは書きたいことが何も思いつかないのだ。

授業が終わり、1週間の締め切りで、2000文字の文章を書く宿題がでている。

「文章が書けない人間は、何も考えていない人間である」
こんな文章を読んだことがある。

A:僕は致命的に文章が書けない。
B:文章が書けない人間は、何も考えていない人間である。
C:僕は何も考えていない人間である。

3段論法からするとこういう結論になる。

でも、この結論に僕は断固として反対したい。
なぜなら、僕は様々な課題に対する解決策を考えて文章にすること、キャッチコピーを考えること、デザインをすることを職業に生きてきたからだ。

今さら、自分が何も考えていない人間であると認めることは、それこそ自ら無能の烙印を押して死を宣告するようなものだ。それだけは避けたい。

そして、致命的に文章が書けない自分から逃げたくもない。
なので「文章塾」に通いはじめて、その塾に提出する課題の文章を書くために、文章が書けるようになるための魔法を探すことにする。そしてこれから4か月の間に絶対に文章を書けるようになってやる。

世の中には、「文章の書き方」というノウハウがそれは星の数ほど存在するから、そのノウハウを片っ端から読むことにする。そして読む中で共通する「文章が書けないことに対する解決法」が見えてきた気がするのでメモするつもりで書いてみる。

1. 文章が書けないのは文章を読んでないからだ。
2. 読むことから始めて、面白い・わかりやすい文章だと思う文章に出会ったらなぜそう思ったのか考える。
3. なぜ自分が文章を書けないのか考えてみる。
4. 伝えたいことを一つに絞る。(主題・結論)
5. ここでなぜその一つにたどり着いたのか考える。(理由・疑問)
6. (理由・疑問)を解決するために情報を集める。(具体例)
7. 集めた情報を整理する。
8. 構成を考える→ここは世の中にたくさんのメソッドがあるし、実際「文章塾」ではこのメソッドが解決策として提示されているわけだから素直に従う。
9. 最後に自分の結論を必ず入れる。
10. 自分で書いた文章は最低3度は読み返す。
11. 最終的には、読んで書くを繰り返す。
12. 書くためにブログやnote、twitterで公開することをノルマにする。
13. 書くことを習慣にするための魔法はない。あえて言うなら毎日書いて公開する。

ここまでメモしてみて気づいた。
「魔法」は存在しないのだ。まあ、予想はしていたけど。

もう魔法は存在しないことを自分の中で納得するしかない。
魔法は存在しなくても、僕は文章を書けるようになりたいし、文章を書けるようにならないといけない。だから今するべきことは、2000字の文章を書いて締め切りまでに提出するという課題から絶対に逃げないと決めることだと思う。

そういえば、「文章塾」の先生も文章を書けるようになることと自転車に乗れるようになることは同じだって言っていたし。習慣化が大事なんだろう。

ここからは、「文章を書けるようになるためには、文章を書くことを習慣化する」というまるで「卵が先か、鶏が先か」のようなパラドックスと格闘することにする。

先に挙げた「文章が書けないことに対する解決法」をひとつずつ順番にこれから毎日試しにやっていこうと思う。
まず今日は最初のステップ、「1.文章が書けないのは文章を読んでないからだ」という問題について考えをまとめてみる。

「文章が書けない人間は、何も考えていない人間である」という暴力のような提示に対して、僕は断固として反対するということについては、さきほど述べた。

でも、これを別の言い方で考えると、「何も考えていないのではなく、何かを見たり、聞いたり、読んだりした時に、そのまま納得してしまっているだけ」と考えてみるのはどうだろう。少し救われた気がする。

人間、一日社会の中で生きていれば外からの刺激や情報を全く受けずに生きることは、現代社会においてほぼ不可能だ。実際、自分自身もそんな仙人のような生活は日々送っていない。

だから、これからは文章を書くために、文章を読むということを意識してやっていこうと思う。そして読むときに、なんの疑問も持たずに読むことのないように、その文章を読んだら、必ず文章を書くんだ! ということをセットにして考えることを習慣にしようと思う。

今書いている文章も公開すると思うと死ぬほど恥ずかしい。たかだか文章を書けるようになるという目的に対して、こんなにもっともらしく目標を宣言しなければいけないなんて……。

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