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四国遍路の結願を断念しそうになったこと

先日の自己紹介記事で、コロナ禍が始まって間もない2020年夏に「四国八十八箇所巡りを始める」と決意し、同年秋に第一番札所・霊山寺(徳島県鳴門市)から幾度かに分けて四国遍路の旅を始めた私。

二度の緊急事態宣言による旅行自粛という試練はありましたが、翌2021年秋に第二十一番札所・太龍寺(徳島県阿南市)で発心の道場・阿波国の区切り打ちを達成。

第二十一番札所・太龍寺


阿波国区切り打ちの後、次は土佐国、伊予国だということで、巡拝のしやすい松山市内・西条市内の札所全て、今治市内・高知市内の札所の大半を打ち、2022年秋に巡拝した第八十四番・屋島寺(香川県高松市)が52箇所目の札所となりました。

これで結願は近い。
そう思っていたところ、思わぬ形で足止めを食らうことになりました。
もともと私は結婚後は自由に一人旅ができない身分。遍路旅の大半は家内同伴で実施していました。
遍路は秋と春の季語、2023年の早春も、心地よい気候の週末にお目当ての札所を巡れないかと思案。実際にいくつか行程も組んでしいました。
ところが、私一人の稼ぎで旅費を工面する余裕があったにも関わらず、「アルバイト代が稼げないから今は無理」などの理由を告げられ、また日程の都合が付かなかったりで、春の涼しい時期に遍路旅をすることができませんでした。

他の巡拝者はコロナも落ち着き、自由に巡拝できているのに、自分だけ春に遍路旅ができなかった。
その後、5月に朝の連続テレビ小説のロケ地巡りも兼ねて、高知県の第三十二番札所・禅師峰寺、第三十三番札所・雪蹊寺を巡拝することこそできましたが、心地よい時期に諸々の都合が付かず札所巡りを思うように進められなかったことによる心理的ダメージは大きく、自分は巡拝者失格、もう遍路は諦めるしかないと思いつめるに至りました。

精神的に参っていた時は、「もう四国遍路なんか辞めてしまえ、自分には巡拝する権利も資格もないのだ」と納札や線香、ガイドブックなどの巡拝用品を燃えるゴミに出そうとも考えたぐらいです。

しかし、それでもなお四国詣でを続けたいという気持ちは消えたわけではありません。

というのも、四国には札所以外にも行きたい場所がたくさんあるのです。

・阿佐海岸鉄道のDMV(デュアルモードビークル:線路と道路を両方走行できる鉄道車両)試乗
・室戸岬
・ひろめ市場(遍路旅の際2度訪れたお気に入りの場所です)
・足摺岬
・道後温泉(中学生の頃からたびたび訪れた定番の観光地)
・坊っちゃん列車ミュージアム(前を通っただけで入館せず)
・鉄道歴史パーク in SAIJO(東予地域を巡拝した際、すぐ前まで来たものの行程の都合で入館できず)
・アニメ「結城友奈は勇者である」の聖地巡礼(2020年夏、私が遍路旅を始めることを決めた香川旅行の際にも訪問)

これらの観光スポットを訪問するついでに、無理のない範囲で現時点で未踏の札所34箇所を少しずつ巡拝できれば、当初の計画より大きく遅れはするものの、結願に向けて確実に進むことができるのではと思います。

折しも今年は私の贔屓チームである阪神タイガースとオリックス・バファローズが優勝、ヴィッセル神戸も悲願のレギュラーシーズン初優勝に向けて近づいている状況です。
この3チームのうち1チームの優勝祝賀旅行という名目で、四国のお目当てスポットと最寄りの札所を訪れ、そこからまた遍路の旅を始めることができればと思うところです。


ひろめ市場
三架橋(香川県観音寺市)

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