【人生のディレクション】すること/しないことを決める
よく聞きませんか?、「何をするかも大事だけど、何をしないかも大事だ」って。
実際その通りだと思います。「何をするか」だけでなく「何をしないか」に「その人となり」が現れる。もっと言うと「何をしないか」にはその人の美学が現れてくることも多いと感じています。
どんな未来に近づいていきたいのか、そのためにどんな自分であるのか。どんな現在を積み重ねると、目指す未来に近づいていくのか。
僕たちは24時間という誰にでも平等に与えられた時間の中で、日常的に「すること/しないこと」を選択しています。この選択を、さらに自分の「あり方」に沿って、主体的な選択を増やしていくことが「人生のディレクション」です。
でも、実は「する/しない」の二元論だとディレクションの範囲が広すぎると感じています。「する/しない」をもう少し細分化して考えて見ることで、目指すあり方に自分を近づけていくことができる。
そんな考え方を今日は書いてみたいと思います。
01.時間経過で捉える「すること/しないこと」の細分化
では、どうやって「すること/しないこと」を細分化していきましょうか。
いつも僕が持ち込む思考の軸ですが、ここに「時間の経過」を持ち込んでみましょう。時間の概念を取り入れるのが大好き人間です。笑
ここで取り入れるのは「現在」から「未来」にかけてです。厳密には過去も持ち込むことができますが、ここでは「現在」と一緒くたにして取り扱いたいと思います。
「すること/しないこと」に「現在→未来」を掛け合わせてみると、図のように5つの分類で考えることができます。
【いま、していること】
続ける or 変える or やめる
【いま、していないこと】
はじめる or 手を出さない
それぞれの時間経過は以下のようなものです。
【続ける】(現在)している → (未来)している
【変える】(現在)している → (未来)現在と変え、している
【やめる】(現在)している → (未来)していない
【はじめる】(現在)していない → (未来)している
【手を出さない】(現在)していない → (未来)していない
この5つの領域について考えてみるのが、人生のディレクションをより意味あるものと変えると感じています。
【続ける】は現在の行動を未来でも取り続ける。自分のあり方に沿う行動であるから、やめる必要はない。そう確認できるだけでも現在の自分の行動をさらに後押ししてくれます。
【変える】はアプローチの変化。方向性は間違ってないんだけれども、もっと意味のある行動にできる可能性を感じているときの打ち手。もちろんトライアンドエラーになるでしょうが、どこまでを変えて・何を変えないのかもこの軸で考えると思考が進みやすくなります。
【やめる】は未来の自分に繋がらない行動。あるいは違う方向に導いてしまいそうな行動です。新しいコトを始めるにはいま取っている行動の何かをやめなければ余白がないケースも多いですよね。個人的なイメージですが新しいコトを1つ始めようと思ったら古いコトを2つやめないと満足に始められないと感じています。
【はじめる】は結構みんなイメージができる。でも、実際の行動につながるケースは少ない。「やめる」で触れたように余白がなければ新しいコトは始められませんよね。でも、この5つの領域について考えてみると、何をはじめるのかもスッキリすると思いますよ。
【手を出さない】も意外と大事です。ココに足を踏み入れちゃうと方向性を見誤るような行動です。かと言ってハナから自分が絶対に手を出さないであろう行動を想像するのは意味がないと思います。それよりも将来を考えていく中で「自分が手を出してしまいそうだ」と感じるようなモノを想像してみることだと思います。ありがちなパターンとしては「目の前」の結果につられて長期的な「あり方」を見失う行動の選択ですね。
02.何を基準に「すること/しないこと」を選ぶか
と、「すること/しないこと」をさらに細分化して整理してみました。ところでこの5つの分類、あなたは何を基準にすること/しないことを選びますか?
実はこの「選択基準」こそが大切。ここに「あり方」が現れます。
急に話題が変わるようですが、「重要度/緊急度」の二軸でモノゴトを考えてみる方法はめちゃくちゃ有名ですよね。でも、この「重要度」って何を基準に判断しますかね?、同じようなコトがこの「あり方」にも言えると思うんです。
自分の人生にとって、「はたらく」と「くらす」をトータルにつなぐ世界の中で、何を行動の選択基準にしていくか。ここに真摯に向き合って、ああでもないこうでもない、もしかしたらこうだろうか、いやコッチは違和感がある、でもアレはすごく心に刺さる、なんて思考&行動を繰り返しながら「選択の基準」を少しずつ自分の中にカタチ作っていくことを大切にしたい。
家族がいれば、自分だけでなく家族の選択基準も対話する。自分自身と自分が持つ共同体と、それぞれに対話を重ねながら「行動の基準」をカタチづくっていく。その先にはワークライフシンフォニーな世界があるんだと思います。
次回の投稿になるか、もうちょっと先の投稿になるか分かりませんが、「行動の基準」をどう見定めていくか、自分の「あり方」をどう整えていくか、そんなテーマについてもまた触れてみたいと思います。
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