開設の辞(表)

はじめまして。竹内真彦と申します。

三国志の研究をしております。本年9月に『最強の男:三国志を知るために』を上梓いたしました。

noteでは、これまで発表してきた論文のリライトや新規の論考などを主に展開してゆきたいと思っております。

裏のテーマとしては、「学術雑誌・書籍中心のメディアに拠らない人文学研究は成立するのか」ということを設定しています。

私的な思いにはなりますが、人文学の研究というのは「読まれてナンボ」です。シビアに言ってしまえば、如何に秀れていようと、読者の存在しない人文学研究は存在しないのと同じでしょう。

そのような視点で考えた場合、学術雑誌での発表というのは研究者自身が読者を限定する行為になります。書籍の場合は、出版するまでにクリアするハードルが数多くあり、それらのハードルは学術的な水準とは必ずしも相関関係がありません(この辺りの話は自分の経験に照らして記事にしたいと思っています)。

一方、ネットの無料ブログ等で発表する場合、研究者自身が得られるものは「名誉」のみなのかも知れません。これもまた不健全であると考えています。

このnoteは、収益を得ることが第一義ではありませんが、noteにおける執筆活動によってある程度の収益を得られるのであれば、人文学研究の裾野を拡げる可能性を示せるのではないかと思います。

というわけで、これからよろしくお願いいたします。


サポートいただけたら嬉しいです。