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グループホームの入居&退去

グループホームに入居するためには、そのグループホームのある市町村に、入居者本人の住民票があることが条件です。
うっかりして親の不動産を処分して、遠地の子世代の住所に住民票を移してしまったりすると、入居できない〜〜なんてことになるかもしれないですから、気をつけましょう。

今回はわたしの父が入居していたグループホームを例としてあげておきます。
グループホームといっても、地域差や内容に差があると思いますし、居住人数その他、ホームごとに違いもあると思います。なので、一例として。

ワンフロアに9名の高齢者さんが生活。
要介護1か2で入居。
→施設差、地域差ありかもしれません。
要支援の場合でも受け入れてくれる場合もあるそうなので、問い合わせてみてください。

共同生活型です。
個人の居室は個室です。
6畳ほどの部屋をひとりで使います。
食事室と集会室、レクレーション室などがあります。
風呂は共同(交代で使用)。
トイレも共用(ワンフロアに2カ所あった)。

入居時一時金は30万円ほどでした。(ホーム差。地域差あり)
入居金は敷金のようなもので、退去時に返金されます。
退去時の室内清掃費用や、設備補修のために差し引かれることもあります。
一か月の利用料は17〜18万円前後。(施設差あり)
介護度が上がっても利用料はさほど変わりませんでした。

ただし、先年、介護の自己負担割合が変わりましたので、年収の多い高齢者さんはもしかすると介護費用ぶんが増えて、もうすこし高額になるかもしれません。

家具などは自分で用意して持ち込みです。
家で使っていたものを持っていくと、高齢者さんは安心。

*用意するもの
生活に必要な日用品全般(歯ブラシタオル・せっけんシャンプー、シェーバーなどなど)
個人使用の介護用品(防水シーツ・紙パンツ・装具、杖、等)
衣類・靴・室内履き
(大型のものは無理ですが)箪笥一竿程度(チェストにしました)
デスク・椅子・本棚(必要に応じて)
介護ベッド(普通のベッドの場合もあり)、布団、シーツ、枕
カーテン、カーペット
車椅子、ベッドからの転落防止の柵
お好みで(囲碁の道具とかラジオとか…)
診察券・介護保険証・健康保険証
おこづかい(月1万円前後)

介護士さんがケアと調理、時間ごとの投薬管理、夜間ケア、家族への連絡などをしてくれます。ケアマネージャーさんがいるホームなら、介護プランの提案等も全部カバーしてくれます。あちこち行かずに済むので助かります。

グループホームは基本、”空き部屋を作らないで運営する”施設です。
なので、入院2週間を超えるような場合は「退去」となります。

*入院して、二週間ではホームに戻れないと決定した場合
二週間以内に使用していた家具等を運び出し、部屋をからっぽにします。
→家族が荷物を引き取るか、高齢者の家に戻すか、業者さんを呼んで廃棄するか。
→入院している高齢者の容態を見ながらの片づけ、運び出し、廃棄処分手配となるので、家族はちょっと大変です。

一旦退去すると、再入居は困難です。(部屋がすぐに塞がるので)

たぶん経営はいっぱいっぱいなんじゃないでしょうか(想像ですが)。
夏のあいだ、利用者さんの部屋には冷房入っていましたが、事務室は冷房も照明もオフ。若い施設長さんに団扇の差し入れをしたら喜んでました。補助金下げられてしまったのでやむを得ないそうな。なんの補助金かはわからなかったけれど。

* 利点
もともと暮らしていた地域に近いホームで生活するため、高齢者が安心できる。
自分でできることは自分でするというスタイル。
入居金がリーズナブル。

*気をつけたい点
入退院の多い高齢者さんには不向き。
通院受診は基本的に家族が全部付き添い。
入院を理由に二週間で即時退去の手配等は厳しいな〜と感じたことがありました。

お菓子などの差し入れは入居さんの健康状態によっては、全員にさしあげることができません。不公平になりますので、控えたほうがいいかも。
個室で家族とだけ一緒にこっそりおやつ…程度なら大丈夫かな?
摂取カロリーを介護士さんにお知らせしましょう。


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