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アメリカを学ぶ

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アメリカ関連の記事をまとめているマガジンです。
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#核兵器

メモ 軍種間の予算獲得競争で促進された米海軍の潜水艦発射弾道ミサイル開発

軍隊の中で最大の組織区分として陸海空軍といった軍種がありますが、この軍種間で起こる政策競…

宇宙領域の冷戦史『世界史を動かすスパイ衛星』(1990)の紹介

1992年9月、アメリカ国防総省は初めて国家偵察局(National Reconnaissance Office)の存在を…

軍事と外交を統合する戦略を探求したジョージの強制外交理論 The Limits of Coercive …

強制外交(coercive diplomacy)は、すでに何らかの望ましくない行動を開始している相手に対し…

宇宙開発の政治史を記述した先駆的研究The Heavens and the Earth(1985)の紹介

1957年にソ連が打ち上げた人工衛星スプートニク1号はその後の国際政治の展開に大きな影響を及…

論文紹介 中国の原子力潜水艦の核打撃能力は地理の影響を受ける

核戦略は国家安全保障の目的を達成するために核戦力を準備し、運用する方策を指定する戦略の一…

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論文紹介 米海軍の軍人は80年代にソ連潜水艦にどう対処しようと考えていたのか?

現代の軍事情勢を考える上で核兵器が戦略的な意義を持っていますが、それを運搬する手段として…

なぜ抑止戦略の研究で評判が問題になるのか?

現代の軍隊が達成すべき任務の一つは、自国に脅威を及ぼす恐れがある他国に武力の行使を思いとどまらせる抑止(deterrence)です。過去の抑止論の研究では、自国が軍備を拡張し、軍事バランスを優位にすれば、他国の攻撃的な行動を抑止できると想定されたこともありましたが、現在ではこのような単純化は研究者に受け入れられていません。 パトリック・モーガン(Patrick M. Morgan)は、抑止論の研究者であり、早くから心理的要因が及ぼす影響の大きさを指摘してきた功績で知られてい

核兵器使用の恐れが差し迫ったとき、アメリカ国民はどう反応するのか?

核兵器の使用の恐れがある国際的危機に際して、普通の人々がどのような反応を示すのかを詳しく…

核の使用を自制させる規範の形成を分析したNuclear Taboo(2007)の紹介

国際政治で核兵器の運用方針を説明する理論を構築するため、研究者は合理的選択アプローチを採…