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アメリカを学ぶ

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アメリカ関連の記事をまとめているマガジンです。
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#政治

メモ YouTubeの政治的コンテンツを研究者はどう分析しているか?

2005年にチャド・ハーリー、スティーブ・チェン、ジョード・カリムの3人によって設立されたYou…

冷戦期の米国はどのように対外援助を利用していたか?Foreign Aid as Foreign Policy(…

国際政治では、対外政策の手段として軍事力だけでなく、経済力が使用されてきました。貿易や投…

論文紹介 ジョンソン政権のベトナム政策と国内におけるエリートの統制

国際関係論の理論では、その国の政治体制のタイプが対外政策の選択に重要な影響を及ぼすと考え…

なぜ抑止戦略の研究で評判が問題になるのか?

現代の軍隊が達成すべき任務の一つは、自国に脅威を及ぼす恐れがある他国に武力の行使を思いと…

核兵器使用の恐れが差し迫ったとき、アメリカ国民はどう反応するのか?

核兵器の使用の恐れがある国際的危機に際して、普通の人々がどのような反応を示すのかを詳しく…

信頼の喪失が国際政治に及ぼす影響を説明したTrust and Mistrust in International Re…

政治学の研究で最も基本的な分析対象に交渉があります。交渉を分析する場合、研究者は何が争点…

現代世界を形作った歴史を振り返る『冷戦史』の紹介

アメリカとソ連の冷戦は1991年にソ連の崩壊という形で終わりを迎えました。しかし、冷戦の影響は今でもヨーロッパ、中東、東アジアなどに残っており、各国の政策を規定しています。今回は、これから冷戦の歴史を学ぼうとされる方に向けて書かれた入門書である『冷戦史(The Cold War)』を紹介しようと思います。 著者はアメリカの歴史学者ロバート・マクマンであり、彼はアジアを中心に冷戦史の研究で業績を上げた研究者です。オックスフォード大学出版会のA Very Short Intro

論文紹介 NATOの領域を東欧へ拡大しないという「誓約」は存在したのか?

1990年にアメリカとソ連は東西ドイツを再統一させる交渉の中で、ある「誓約」を交わしていたと…

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メモ 多くのアメリカ人が国際情勢を知らないことに注目した調査研究の紹介

アメリカの政治学者ガブリエル・アーモンドは『アメリカ国民と対外政策(The American people …

メモ 第二次世界大戦でソ連が米国に仕掛けた大規模な情報活動の実態

以前、「情報戦でノイズを除去し、本当のシグナルを特定する難しさを論じた『パールハーバー』…

論文紹介 脅威に直面しても米国が政治的に団結できるとは限らない

現在、アメリカ政治の研究では分極化(polarization)という現象が注目されています。分極化と…

議会制度は国家の戦略形成にどのような影響を及ぼすと考えられるのか?

国家安全保障の最も重要な問題は、国内外の脅威に対し、国家がどのような能力や構想によって対…

論文紹介 世界経済の相互依存が生み出す政治的な圧力:SWIFTの事例

長らく国際政治学では、国際貿易を通じて経済的相互依存が広がると、国家間の友好関係が促され…

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より少ない費用で米国の安全保障を実現する戦略が必要と主張した『抑制(Restraint)』の紹介

冷戦が終わり、アメリカが唯一の超大国になると、研究者の間でアメリカがとるべき戦略をめぐり大きな論争が繰り広げられました。マサチューセッツ工科大学の政治学者であるバリー・ポーゼン教授はこの論争に当初から参加してきた研究者であり、以前から戦略の研究に取り組んでいました(軍隊が選択したドクトリンによって国際情勢が不安定になる場合がある『軍事ドクトリンの源泉』の紹介)。 ポーゼンはアメリカがその世界の経済と安全保障を支え、自由と民主主義の価値観を広めようとすることに反対しており、そ

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