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歴史を学ぶ

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2023年7月の記事一覧

メモ 技術が戦闘に与える影響を適切に分析することの重要性

以前、プロイセン陸軍の参謀総長を務めたヘルムート・フォン・モルトケが、19世紀の火器の性能…

論文紹介 第一次世界大戦が始まる前に以前の戦術を刷新できなかったのか?

第一次世界大戦(1914~1918)に参戦した国々は、いずれも戦闘で多数の損害を出しましたが、そ…

第一次世界大戦前に予算管理で失敗していた英国海軍の調達行政

1914年に第一次世界大戦が勃発するまでのイギリスの国防政策を調査すると、1884年から1914年ま…

歴史学者ブローデルは戦争様相の多様性をどのように論じていたのか?

人間は世界中で戦争を繰り返してきましたが、その様相は決して一様ではなく、時代や地域によっ…

メモ クラスター弾などの無誘導爆弾だけで戦局を一変できるわけではない

クラスター弾とは、複数の子弾を内蔵し、それを目標に向けて散布できるように設計された砲弾、…

メモ 19世紀の武器の発達を受けて、モルトケが縦深配備を重視した戦術的理由

プロイセン陸軍の参謀総長だったヘルムート・フォン・モルトケは、19世紀に戦闘の様相が大きく…

メモ 第一次世界大戦で米軍はどのように情報活動を合理化したのか?

軍隊の指揮官は、刻々と変わる状況を適切に判断し、適切に決定を下さなければなりません。しかし、最適な意思決定の基盤になるのは正確な情報であり、指揮官はそれを必要な時期に入手できなければなりません。迅速かつ正確な情報は戦争で得難いものであり、それを獲得するためには組織的な努力が求められます。このことをアメリカ軍は第一次世界大戦(1914~1918)で学びました。 1917年、アメリカはイギリス、フランスを支援するため、ドイツに宣戦しました。アメリカ陸軍は派遣軍を編成し、総司令官

軍事史で指揮システムの発達過程を追ったCommand in War(1987)の紹介

指揮(command)とは、組織から与えられた権限に基づいて、部隊や個人に対して自らの意志を示…

冷戦期の平和運動は東側の情報機関にどれほど利用されていたのか?

アメリカとソ連の冷戦構造によって東西に分断されたドイツは、両陣営が活発に情報活動を遂行し…

ベトナム戦争の後で米陸軍の訓練と人事はどのように立て直されてきたのか?

ベトナム戦争に深く関与したことは、アメリカ陸軍にとって大きな損失をもたらしました。多数の…

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論文紹介 精密誘導ミサイルの使用が当たり前になることは何を意味するのか?

現代戦の特徴の一つは、長射程ミサイルによる打撃の精度、正確さがますます高くなっていること…